2010年 第53回 フィールドデーコンテスト参加記 (8月7日21時〜8日15時開催)


「月イチ無線」第3弾、今回は、妻の実家に移動して運用です。6m AND DOWNコンテスト同様、3時間くらいの参加の予定で挑みました。結果的には、夕食と風呂の時間がおしたのと、準備に時間をとられたので、2.5時間くらいの参加となりましたが、まぁ、参加できただけでもよしとしないと。一応、目標「目指せ60局!」hi

2001年2006年のフィールドデーコンテスト参加記で、過去の運用地などについて振り返っていますが、今回、改めてまとめてみます。

運用地 pts mlt 係数 total 部門 順位 コメント
2010 08002刈羽村移動 55 40 1
(商用電源使用)
2,200 CA 79/115 妻の里帰りに乗じて、08で2度目の参加
2009 (多分出かけてて不参加)
2008 1914[アパート] 79 56 1 4,424 XA 145/240 結婚してから初めてのFD参加
2007 19008川辺町[常置場所] 67 36 1 2,412 XA 152/237 仕事の都合で移動できず、常置場所からの参加
2006 19008八百津町移動 407 180 2 146,520 XA 17/248 10年前(1996年)の第一候補の移動地で参加
2005 (国外逃亡中につき不参加)
2004 (国外逃亡中につき不参加)
2003 100101移動 6 5 2 60 XP 60/ 67 東京駅の新幹線ホームで10分だけの参加
2002 0701移動 61 21 2 2,562 X50 7/ 15 珍しくシングルバンドでの参加
2001 0507移動 318 151 2 96,036 XA 39/363
(7エリア1位)
前日に移動を決意し、当日17時出発
2000 08011弥彦村移動 123 56 2 13,776 XP 7/ 74
(0エリア1位)
一週間前に移動を決意

(QRP併設) 63 90 2 11,340 CA 2/ 3
1999 (家庭の事情で不参加)
1998 0602移動 137 76 2 20,824 XA 109/296 一応下見もした
1997 (不参加だったらしい)
1996 19007兼山町移動 280 118 2 66,080 XA 68/465 第一候補の移動地に先客がいたので第二候補で運用
1995 0201移動 2 1 2 4 X144 42/ 44 家族旅行中のためハンディで参加
1994 10007小笠原村移動 29 17 1
(商用電源使用)
493 X21
友達と二人で観光&無線だった
1993 06013七ヶ浜町移動 5 3 2 30 XA
ちゃんと書類を提出したかどうか不明
1992 (不参加だったらしい)
1991 (不参加だったらしい)
1990 (不参加だったらしい)
1989 19008川辺町[常置場所] 28 8 1 224 X430
ちゃんと書類を提出したかどうかは不明
1988 1914移動 33 21 2 1,386 PN
初めてFD参加、父親に連れられて移動

ようやくここ数年で運用地が重複してきましたが、それまでは、全て異なった運用地、というのも、何だか笑えますね。今年は行ったことない場所だし、また重複しない運用地が復活できれば面白いけど、育児が落ち着くまでは難しいだろうな、と思います。点数に関しては、毎回設備や環境などが違うので、一概にいえませんが、どうも、ドタバタとちょこっと移動運用すると、それなりに稼ぐようです。

<準備段階からの軌跡>

7月6日(火)
フィールドデーコンテストと同じタイミングで開催されるコンテストのチェック。国内コンテスト(マラソン)が2つ、DXコンテストが3つ。DXは厳しいだろうなぁ、国内は、福岡コンテストが電子ログを受け付けているようなので、福岡の局と交信できれば書類提出してみようかな。

7月7日(水)
どこから参加するか、について検討。妻の里帰りとぶつかりそうなので、参加するなら、多分新潟からとなるだろう。車で帰省予定なので、車の屋根にマグネット基台を付けて、ホイップアンテナでの参加を想定しているが、運用できる設備を持って行けたらの話。フィールドデーステーションAかBかは、未定。マグネット基台のケーブルを延長するための中継コネクタと延長用の同軸と、安定化電源を持って行くことができ、妻の実家(家の中)で運用可能なら、B。そうでない場合は、車のバッテリでもって、低出力運用(多分50W出すとエンジンが止まる)となり、A。アンテナは、いつものOUTbackerではなく、たまにはモノバンド逆V(父から借りて)か、ロングワイヤー+チューナ(これも父から借りて)はどうだろう?

7月8日(木)
昨日に引き続き、アンテナ考。OUTbackerだったら、マグネット基台に付けるマグネットアースシートを2枚、父から借りないと。パドルは、携帯性を考慮し、どこでもパドルMINI。ヘッドフォンは、かさばるから持って行かず、せいぜいイヤフォンがあればよい。おそらく、短縮アンテナでは、強く入感している局としか交信できないだろうから。

7月11日(日)
実家にて、マグネット基台とマグネットアースシートの確認。逆Vやロングワイヤーは、ポールが必要になり、荷物が増えるため、やめた。8月中旬から下旬にかけて、父が記念局を実家で運用するらしく、それに合わせてお泊り無線でもいいかな、と思ったりもしたが、妻が、新潟でも無線やりなよ、車で移動中、助手席にいる時は、無線したらえぇやん、と言ってくれたので、甘えることにした。
6m AND DOWNコンテストが終ってから、父に託した1200MHzのGPのチェック、一応電波は出ている模様。144/430/1200MHzトライバンドGPとの比較はしていないとのこと。ただ、父が運用したいのは430MHzらしいので、1200MHzモノバンドGPをあげる意味があまりない。トライバンドGPをあげればよいのだが、もし1200MHzも運用したいのであれば、デュプレクサが必要。430MHzの15エレ八木もあるのだが、切れすぎる、と父。

7月15日(木)
過去のフィールドデーコンテストについて、整理(このページ冒頭のまとめ)。
今回のフィールドデーは、短縮アンテナで参加だし、声を出しにくい周辺環境だと思われるので、PhoneでのQSOはナシとし、原則CWとする。ただし、V/UHFについては、ある程度Phoneも考慮に入れる必要あり?(特に1200MHzはFMのハンディしかない)

7月17日(土)
実家で、父から、アンテナ一式(ATAS-120、マグネットアースシート2枚(ケーブル接続済み)、マグネット基台)とFT-897Mを借りてみる。アパートに帰り、移動中の運用を考慮し、FT-897Mにくっついている電源とチューナーを外してみる。DC電源ケーブルは、手持ちのIC-706MKUGM用のものが使いまわせそう。

7月18日(日)
FT-897Mを、車にどう積むか、考えてみる。運転席と助手席の間のシフトレバーの奥に置いてみるのはNG。ややコンパクトなFT-100M(父所有)でATAS-120が使えないか? ネットを調べてみたら、一応OKらしい。実家に行った時に、取扱説明書を見るか、リグを借りるかして確認が必要。ただし、CWフィルタが入っていなかったはず。あと、ネットを調べている時に、色々と問題のあるリグらしいということがわかってきた。隠しコマンドでしか調整できないIFゲインとかの調整が場合によっては必要だったり…。

7月19日(月)
車のエンジンルーム確認。バッテリから助手席までのDC電源ケーブルの引き回しを検討。
IC-706MKUGM用のDC電源ケーブルがFT-897Mでも使えたので、アパートでATAS-120の動作チェック。ベランダ手すりGNDでも、7/14/21/28/50MHzのチューンOK。ネットで見たとおり、トップあるいはボトムまで行き過ぎると、オートでのチューンが不安定になり、マニュアルで少し戻してやってオートでのチューンが可能になった。144MHzはSWRが2.5くらい、430MHzはHI SWR。これもネットの情報どおりで、144/430MHzは、使わないほうがよい。続いて、マグネット基台と144/430MHzのホイップアンテナチェック。父から借りてきた基台では、144MHzのSWRが高め、430MHzはOK。手持ちの古い基台では、144MHzはOK、430MHzがHI SWR。借りてきた基台は、M型コネクタの半田付けと、GNDとの相性が怪しい。手持ちの古い基台は、GNDがちゃんと落ちていて430MHzのSWRが悪い? このホイップアンテナは、GNDされててはダメなアンテナなのだろうか。再びATAS-120に戻って、念のため、手持ちの古い基台を手すりに乗せず(天井にエレメントの先端が当るため)、マグネットアースシートを手すりに貼り付け、チューン。HFはオートでOK、50MHzは、マニュアルチューンで使えそう。ただし、金属の手すりに接触しそうなところでのチューンのため、参考程度。場所をかえ、エレメントの先端がギリギリ天井にあたらない所で同様のことをやったら、50MHzでもオートでチューンできた。
今日の結論⇒ ATAS-120は、手持ちの古い基台とマグネットアースシート、144/430MHzは、借りてきた基台のコネクタを付け替え、ホイップで運用。そうすれば、同軸切替器はいらない。
妻と話をしていて、参加させてもらう3時間はエンジンかけっぱなしで運用、と言ったら、家(妻の実家)ではできないの?と言われた。妻の実家から、コードリールを借りられることになったので、家の近くに車をとめて、車からAC100Vを使った運用ができることになった。ということは、50W出力も可能になる。車のバッテリでの運用では、送信ナンバー「L」での運用を想定していただけに、これはありがたい。早速、外した電源とチューナをFT-897Mに取り付けてみたが、この状態だと、やはりモービルでの運用は辛い。再度、電源とチューナを外して、置き場所を検討する必要あり。100Vが使える時だけ、電源とチューナを付けることにする。ただし、面倒なので、ねじ止めはしない。

7月20日(火)
ネット調査、V/UHFでも、1/4λ仕様のアンテナは、GNDが必要らしい。ただし、手持ちのホイップアンテナ(SG7100R)は、144MHzでは1/2λ ノンラジアル、430MHzでは5/8λ 2段ノンラジアルという仕様。GNDがなくてもOKなはず。

7月23日(金)
マグネットアースシートMAT50について、調べてみる。クセがあるみたい。リード線を短め(12cmくらい)にするという条件次第で、1枚でも3.5〜50MHzでSWRを1.5以下におさえられるそうな。父から借りてきたものは、購入時のリード線のまま2枚を半田付けして、さらにそこから延長して、基台用とオートチューナ用のラグが付いている。リード線がアンテナになる?
会社の帰りに、借りたマグネット基台用のコネクタ購入。2D用がなく、2.5D用を購入、520円也。夜中、コネクタ付け替え、5D用とは勝手が違うため、ちゃんと半田付け・組み立てができているかどうか、ちょっと不安。直流的には、ショート・オープンはしていない模様。明日以降、交流的チェック予定。

7月24日(土)
実家で、機材物色。使わなくても良くなったけど、念のため持参予定のDC-ACインバータ。自分の部屋の押入れの奥にしまいこんであった。探してたんだよなぁ。あと、これも使わないかも知れないけど、念のため父から借りることにした、デュプレクサ。あることを期待せず、父に、HF/50MHzと144/430MHzのデュプレクサがないか訊いたら、あるよ、とのこと。訊いてみるものだ。それから、FT-897Mを借りた時に、一緒に借りるのを忘れていたACコード。前に、ATAS-120をテストした時は、安定化電源とIC-706MKUGMのDC電源ケーブルを使用。まだある、ダミーロード。念のため、基台とケーブルのチェック用。コネクタの付け替えをしたから。あと、もう2枚、マグネットアースシート。くっつけてない、購入時のままのリード線付き。ローバンドでは、デフォルト長でもOKらしいから、3.5MHzも運用するなら使おうかと。まだまだある、工作用のスミチューブ。収縮すると、φ5mmの50%だから、マグネットアースシートのケーブルつなぎかえなどには、ちょっと役不足? 一応、父には、このつなぎかえをして良いかどうか、訊いた。調べたらこうだったよ、と伝えたら、OK、とのこと。ちなみに、FT-897Mを使うことに決めたので、あえて調べることはしなかったが、FT-100MでもATAS-120が使えるよ、と父に言ったら、知らなかった模様。
自分のフィールドデー参加と直接関係ないが、7月11日のところで書いた、144/430/1200MHzトライバンドGPを仮設した。フェンスに取り付けただけ、地上高1mもない。父に、一応SWRを測ってから使ってね、と伝える。
アパートで、FT-897Mの電源とチューナを再び外す。車で移動中に運用するため。置き場所に迷う車とリグは、困る(hi)。ワゴンR、想像以上に狭い。FT-897M、無駄にデカイ(笑)。

7月25日(日)
朝から工作、マグネットアースシートのリード線を切り詰め。半田付けした部分は、収縮前のスミチューブよりも太くなり、結局ビニルテープを巻くはめに。日中、猛暑の中、車で無線の準備。エンジンルームのバッテリに、DC電源ケーブルを直付け、意外と引き回しがうまくいった。リグを接続し、電源ON、OK。とりあえず、これだけでも嬉しい。この時は、この作業だけで子どもがぐずり、中断。夕方、実家に行き、ちょっとだけ涼しくなってから、マグネット基台と144/430MHzのモービルホイップ取り付け。マグネットアースシートの貼り付け位置と、基台のケーブル長を考慮しつつ、配置。2Dのケーブルって、細い、ほとんど潰れることなく、ドアの隙間を通せる。ラジオのロッドアンテナと、もう1つ取り付ける予定のマグネット基台との位置関係を考えるとこの場所がおそらくベスト。144MHzと430MHzを試しに聞いてみる。430MHz FMで、QSOしている局が聞こえた。でも、チャンネルつまみのステップが40kHz? FMの時に、メインダイヤルを生かす設定で、おかしなことになっている? 鰻を食べにでかけたため、確認が十分にできず、あとで取扱説明書とにらめっこ予定。
マグネット基台用に、ゴムキャップを実家から持ってきたので、妻が「車にアンテナが付いているのはイヤ!」と言ったら、アンテナをそれに付け替える。あと、実家から豆電球の電気スタンドを持ってきた。ちょっと手元を照らすのに使えるか?
運用時間について、検討。色々と考えると、1日目の21時から24時がベスト。オープニングは局数が多い? 昼は車内が暑くなる、長時間の運転の疲れが次の日に出ることを考えると当日そのまま続けて運用したほうがよいかも、などの理由。

7月27日(火)
FT-897Mで、40kHzステップになったワケ、電源スイッチ0.5秒押しでファースト機能がON。確かに、ディスプレイにいつの間にか人が走っている表示が出ていた。説明書で確認。

7月29日(木)
実際に、FT-897MのFMステップを、元に戻してみた。確かに、電源スイッチだった。ついでに、144/430MHzモービルホイップのSWRを確認。430MHzは、多分OK、144MHzは高め? 一度、ダミーロードを使い、基台に問題がないかどうか確認が必要。

7月31日(土)
再度、144/430MHzモービルホイップのSWRをチェック。今日は144MHzもOK、430MHzは変わらず。29日は雨が降っていたから、特性が変わったのか? でも、そんな環境に左右されるようなアンテナでは困る。運転中に、144MHz SSBを聞いてみる。三重や京都などの移動局が聞こえる。運転席と助手席の間のサイドブレーキの後ろ側に、もたれるように置いてあるだけのリグが、ちょっと急発進すると、転げる。ケーブル類がヤバい曲がり方したけど、大丈夫だろうか…。

8月1日(日)
夕方、運用時のセットアップの最終確認。3.5MHzは、OUTbacker+古いマグネット基台+マグネットアースシート2枚(購入時のままのリード線)+アルミシート(車体のキズ防止も含む)。古いマグネット基台は、以前、実家の屋根にあがっており、その時に、屋根の塗装と一緒にケーブルもペンキを塗られた経緯がある。そのペンキが、車体に付いてしまう。そろそろ替え時か。OUTbackerは、アンテナ先端の調整用エレメントをベランダで調整していた長さにすると、かなり周波数の高いところでSWRが下がっているようだ。一番伸ばした状態で、なんとか、3.520MHzあたりでSWR良好。ただし、Qが高く、CWの下の方とSSBの上の方は厳しい。SSBは運用しないつもりなので関係ないが、これ以上エレメントが伸ばせないので、SWR最良点を下にもっていくこともできない。アルミシートを大きく広げれば、多少は変わるだろうか。当日確かめてみよう。シートを大きく広げるのには、マグネット基台のケーブルのペンキが車体に付着するのを防止する意味もある。7〜430MHzは、ATAS-120+借りてきたマグネット基台+マグネットアースシート2枚(リード線を切り詰めてつなげてある)+デュプレクサ。144/430MHzのモービルホイップの調子が良くないようなので、結局ATAS-120を使うことにした。SWRが高いのは、しょうがない。QSOできないかも知れないバンドに、あまり手をかけるのもアレなので、この辺で手を打つことにする。実家に、もう一つマグネット基台があり、多分モービルホイップも父が持っているはずなのだが、基台は非常に外しにくいところに付けっぱなしなので、それを外してまで、144/430MHzを別系統にする手間をかけたくない。7〜50MHzは、問題なくチューンできた。ただ、最初にATAS-120を使う時、初期化に結構時間がかかるため、どのタイミングで初期化されるのかを確認する方が良い。でも、色々試している時間がもったいない…。多分、チューナの設定を変えるたびに初期化が必要だろう、と踏んでいる。そのため、オートチューナを使わず、OUTbackerを使う予定。もし、ATAS-120使用の切替をするたびに初期化が必要だったら…んー、3.5MHzはもともとATAS-120が使えないはずだから、ATAS ONしっぱなしで大丈夫では? これも当日確認予定。3.5MHzと7〜50MHzのバンド切替は、同軸切替器を使用。144/430MHzは、デュプレクサからそのままリグへ接続。
当日は、助手席の前のダッシュボードにリグを置き、パドルをリグにマグネットでくっつけて、片耳イヤフォンで聞きながら、C701で1200MHz FMをスキャンして、PCを膝の上に乗せて、という運用スタイルになりそう。光源は、単4電池式のLEDヘッドライト、電池は、ビデオデッキのリモコンに入れっぱなしで使っていない充電式のものを流用、放電してたようなので、充電。ライトも電池も、7年くらい前のものだが、使えそう。最初は、単3電池を4本使う豆電球のミニスタンドを使おうと思っていたが、電球が切れている模様。何しろ、もう20年以上前に組み立てたもののはず。さすがに豆電球の手持ちはなく、そのうち入手して交換しようと思う。
このセッティングで使ったもの以外では、DC-ACインバータを持って行くくらいで、あとは全部アパートに置いていき、少しでも軽量化を図る(子どもの荷物とかで、車が重くなるため)。何かトラブルがあったら、できる範囲で対応。
ちなみに、走行中無線のために使おうと思っていたモービルホイップ、どうも壊れているらしい。ダミーロードでマグネット基台のSWRを見ると、多分正常、ホイップに換えると、144MHzはHI SWR。エレメントの途中にある、位相コイルを叩くと「カラカラ」音がする。切れてる? 430MHzが、まぁ使えるのは、2段の内の1段だけ使えているから? 以前、アパートのベランダ(2階)から下(1階)に落っことしたことがあるから、その時に壊れたか?(昨日、良く聞こえてたのは、たまたま接触していたから?) いずれにしても、このホイップは使えない以上、モービル無線はできないので、しばらく屋根にくっついていたマグネット基台を外した。妻にこのことを言うと、残念〜、と言われた。もしかしたら、実家にあるかも(父のものだが)、と言うと、じゃあ借りに行こう、と言ってくれた。味噌を分けてもらいに行く、という後付の口実を作ってくれて…。夕食後、実家に行き物色、父所有の使ってなさそうな144/430MHzのモービルホイップがあった。借りて、車に付けて試用、OKそう。アパートに帰る途中、430MHz FMで父とQSOしながら走行、大丈夫そう。妻よ、気を遣ってくれてありがとう。父よ、色々貸してくれてありがとう。一応、これで、一通り準備できた。

8月2日(月)
自分のモービルホイップについて、調べてみる。壊れていると思われる位相コイルの取り寄せができるかも知れない。とりあえず、会社の近くの店にメールを出してみた。
夜、リグを改めて車に仮固定。

8月3日(火)
モービルホイップの位相コイルは、2,100円で、納期は約1週間、と店から連絡あり。早速注文。

8月5日(木)
車に仮固定してあるリグが、また倒れた。今度はケーブル類を外しておいたので、おかしな曲がり方を免れた。ややしっかり仮固定し直す。

<使用設備>

bandAntマグネット基台アルミシート同軸切替器
3.5MHzOUTbacker WL-110 OB8(メーカ、型番不明、ペンキ付)100円ショップで購入の蒸着シートDAIWA CS-201
7MHzVERTEX STANDARD ATAS-120Maldol MG-7-
14MHz-
144MHz--

準備段階から散々書いてきているので、改めて書く必要もないですね…。といいつつ、全バンド共通の設備は、以下のとおりです。

・Rig…VERTEX STANDARD FT-897M
・電源…VERTEX STANDARD FP-30A
・マグネットアースシート…DIAMOND MAT50(各アンテナ2枚ずつ、合計4枚)
・デュプレクサ…DIAMOND MX-62M
・パドル…のむさんローテク工房 どこでもパドルMINI Wood(MINIベース付)
・PC…東芝 dynabook SS SX/190NR
・ログ…CTESTWIN(Ver. 3.56)
・イヤフォン…SONY MDウォークマン MZ-R90附属のもの
・ライト…ELPA DOP-094 (単4充電電池 SANYO HR-4US 2本[急速充電器 NC-M54に附属の電池])

<時間経過に沿った雑感>

当日の朝から参戦までの動き
車に積んであるリグに、電源ケーブルとアンテナをつなぎ、8時頃アパートを出発。自分が助手席の時は、ボチボチとワッチさせてもらう。とはいえ、東海北陸道はトンネルが多く、ほとんど入感してこない。城端サービスエリアで運転を交代し、助手席に座ってからは、ようやくトンネルがなくなり、2m SSBで2局(「もう1局待機〜」CQだったので、実質1局、白山市と野々市町の移動局、自分は南砺市モービル)交信できた。が、ナビの役目を放り出して無線していたので、小矢部砺波ジャンクションで妻の運転する車は石川方面へ…。ジャンクションから4kmほど行った小矢部インターで一旦高速道路を降りて、すぐに高岡方面に引き返したのであった…。そんなこんなで、妻の実家の刈羽村には、18時頃到着(結局、道中無線はジャンクション手前でQSOした2局のみ)、まだ明るいうちに、車を運用場所に移動、30mのコードリールを2つ義父に借りて、電源確保、とりあえずリグの電源が入ることを確認して、後の準備は夜になってから。夕食をいただき、お風呂も先にいただき(一応、子どもを先に入れる、という名目で)、あがったら、21時過ぎていた。身支度をして、子どものことは妻に任せ(hi)、蚊取り線香を持って車へ。田んぼの脇なので、微妙に湿っぽいが、HFの伝搬に期待、ということで。3.5MHz用OUTbacker(古いマグネット基台使用)、7〜430MHz用ATAS-120(父に借りたマグネット基台使用[144/430MHzモービルホイップと交換])を屋根にくっつける。そしてリグのセッティング。ここまでは、事前シミュレーションどおり。PCを起動、ダッシュボードのリグと、後ろにさげ切った助手席に座った膝の上のPC、パドルはリグにマグネット付け、操作性が悪そうだが、あんまり気になるようだったら、運用中に直そう。3.5MHzのSWRを確認、大体期待した感じ(古いマグネット基台のケーブルのペンキで車体が汚れないように、アルミシートを少し大きく広げたから、アパートで実験した時と、若干特性が違うような気がした)。SWR測定用に、リグのエレキーモードをOFFにしていたので、ONにしてみると、長点連打、あれ、と思い、パドルを見てみると、長点レバーの開き止め針金が曲がっていて、レバーを押した状態になっていた。直して動作確認、OK。事前にロギングソフトの設定を全くしていなかったので、ここにきて、初めて設定。コンテスト定義をField dayに設定、周波数モードボタン設定を、一応3.5MHz〜1200MHzのCW/SSB/FMに設定。コンテスト終了時刻は設定せず、焦り気味にスタート。

21:35〜22:28 3.5MHz CW
夜はローバンド、ということで、3.5MHzからスタート、静岡の局が立て続けに聞こえる。1局交信したところで、送信ナンバーを設定するのを忘れていたことに気付く。3.5〜144MHzは08M、430MHzは08L、1200MHzは08Pに設定。聞こえる局とは、大体QSOできる。やはり、短縮ホイップとはいえ、OUTbackerは優秀なのだろうか。5と7を除くエリアとQSOできた。

22:30〜22:46 7MHz CW
ATAS-120の全伸が必要だったため、バンドチェンジ後、すぐにQRVできず。一番短い状態で立てたんだったら、50MHzから始めればタイムロスがちょっとは少なくなったか? チューンは問題ない模様。ただ、バンド内が随分静かに感じる。聞こえる局を呼んでみるが、頻繁に「?」が返ってくる。こちらからの電波が飛んでないらしい。やはり、ATAS-120はダミーだったか。余程強く入感している局としか交信できなかった。ちなみに、皮肉にも、3.5MHzでQSOできなかった5エリアと7エリアと立て続けにQSO。結局5〜8エリアとQSO、コンディションが把握できない。福岡の局と1局だけQSO、これで福岡コンテストにもエントリできる(電子ログ可だから、一応書類提出、無事受理された模様)。

22:53〜22:54 14MHz CW
近場はスキップしている模様、聞こえている局とは、なんとかQSOできている、という感じ。6エリア2局とQSO、ATAS-120で、沖縄まで電波が飛んでいることに、ちょっと感動。

22:54〜22:59 21/28/50MHz
スキャンするも、入感なし。

22:59 144MHz CW
奇跡的に、9エリアの局入感、かろうじて聞こえるその局を呼んでみると、「?」が返ってきた。しつこく呼んでいると、何とかとってもらえた。結局、144MHzでのQSOは、この1局のみ。

22:59〜23:02 430MHz CW
スキャンするも、入感なし。

23:02〜23:41 3.5MHz CW
最初のQSOは、やはり静岡の局。この時間帯には、7エリアともQSOできたが、5エリアとはQSOできず、1day AJDならず。コールサインをコピーしても、半分くらいは既にQSO済み。頭落ち感有り。

23:45〜23:53 7MHz CW
22時台に、「50MHzから始めればタイムロスがちょっとは少なくなったか?」と思ったにも関わらず、結局ATAS-120を全伸。やはり夜のコンディションなのかどうかよくわからないが、2エリアで聞くより、8エリアがよく聞こえる気がする。3、4、8エリアとQSOし、何とか少しだけQSO数上乗せ。

23:55〜23:58 14MHz CW
QSOしていない局が4エリアと6エリアそれぞれ1局ずつ聞こえたので、何とか少しだけQSO数上乗せ。

23:58〜00:05 21/28/50/144/430MHz
スキャンするも、聞こえず。

戦線離脱
日付が変わったので、コンテストから離脱。実質運用時間は、約2.5時間。まぁ、この設備、このロケーションでは、このくらいが妥当なのでは。一応、1200MHzをハンディでスキャンしながら聞いてたが、リグかPCのノイズと思われるものしか聞こえず(片付け時、各機器電源オフで、このノイズが消えたので)、QSO無し。アンテナ、リグを片付け、あ゛…、リグを置いていたダッシュボードに傷が…何か敷けば良かった…新車なのに…。

<総括>

最初に書いた「目指せ60局!」には、ちょっと届きませんでした。ある程度予想はしていましたが、それを裏切ることなく、飛ばないアンテナでした、ATAS-120(hi)。いっそのこと、3.5MHzモノバンドに絞って、チューナーを入れてやってたら、もうちょっと楽しめたかも。いずれにしても、短縮アンテナの限界を見た気がします。
その他、細かな点など...
アンテナについて、大掛かりにならないように、と思って、短縮アンテナを選択しましたが、やはり不完全燃焼は否めません。大掛かりにならないようなワイヤー系のアンテナがあれば、是非試してみたいですが…釣竿ロングワイヤー+弁当箱チューナがお手軽でしょうか?
CTESTWINについて、目標点数なんていう項目が、点数セットにありました。次からは、使ってみようと思います。あと、提出書類の電子ログが、時間順ではなく周波数順でした。今頃気付きました。
PCのウィルス対策ソフトについて、今回もコンテストが始まると、スキャンを始めました。ネットに接続している時に、定義ファイルをアップデートし、スキャンを開始しているものだと思っていましたが、今回はネットに接続していないのに、スキャンが始まりました。オフラインで、そこそこ長い時間PCを起動している時もあるのに、その時は、スキャン開始しません。あ、この時は、バッテリ駆動しているから、負荷のかかるスキャンはしないのかな? でも、対策ソフトに、そんな設定項目があったかな…。
交信した局について、固定局とは、3局QSO、うちHが2局、どちらもコンテスト常連局でした。
8月3日に注文した、モービルホイップの位相コイル、メーカーがお盆休みだったため、入荷が遅れ、8月26日に受け取りました。店には、25日に入荷していましたが、次の日に取りに行けました。とりあえず、交換だけはしてみましたが、軽く叩くと、前と同じような音がするんですよねぇ…。壊れているわけじゃなかったのかな? いずれにしろ、早くSWRを測定したいです。(後日談:無線機のSWR計で測定したところ、問題はないようです。)

最後に、交信していただいた局、コンテストを開催していただいている主催者、各氏に感謝いたします。ありがとうございます。そして、運用場所やコードリールや100Vを提供してくれた義父、機材を快く貸してくれた父、何かと協力してくれた妻と息子に、この場を借りて感謝します。ありがとう。


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