2010年 第40回 XPO記念コンテスト参加記 (9月20日6時〜18時開催)


「月イチ無線」第4弾、XPOコンテストに参加してみました。9月は、JARL 4大コンテストがないので、どのコンテストに参加しようかなぁ、と思っていましたが、特定地域対全国ではなく、参加局も多い、という理由から、XPOコンテストにしました。いつもどおり、3時間の部分参加の予定で挑みました。今回は、準備に15分くらい時間がとられたくらいで、2時間45分くらいは運用できました。設備をある程度整えることができれば、フルで3時間の運用もできそうです。今回は、過去の参加実績から、目標スコアを設定してみました。<準備段階からの軌跡>の8月27日に書いてあります。

<準備段階からの軌跡>

8月11日(水)
6m AND DOWNコンテストの時に探し出したCW平文練習用ソフト「CWDX」を、ヘッドフォンで使ってみた。PC本体のボリューム調整はできないようだが、ヘッドフォンのコードの途中についている音量調整で絞れることがわかった。ビープ音が、PCのイヤフォン端子から出力されるとは思わなかった(ビープ音は、本体内蔵のスピーカからしか音が出ないと思っていた)。ただ、今の自分のCWの技量では、QSOのために少々メモする何かが必要(CWDXは、DOSモードで起動するため、windowsアプリのテキストエディタとの共存がうまくできないと思われる)なので、電車の中での練習は難しい。

8月21日(土)
使用予定設備の名前チェック。FT-897M用のマイクは「YAESU MH-31」。

8月27日(金)
過去のXPOコンテストを振り返ってみる。
2000年:運用時間 6時22分〜7時34分、アンテナ→helical
1999年:運用時間 6時34分〜17時59分、アンテナ→zepp,triband yagi,triband gp
意外と参加していない。大学のクラブ局からの参加が多かったためか?2000年は、1時間ちょっとの参加だったため、1999年のデータを解析してみることにする。
<時間ごとの交信局数> (括弧内はマルチプライヤーの獲得状況)


3.57142128144430ALL
[06]0 13(10) 0 0 0 0 0 13(10)
[07]0 31(14) 3(3) 0 1 0 0 35(18)
[08]0 17(5) 11(7) 3(3) 0 0 0 31(15)
[09]0 0 0 0 0 13(4) 3(1) 16(5)
[10]0 4(1) 0 15(8) 0 0 0 19(9)
[11]0 17(0) 0 0 2(2) 0 0 19(2)
[12]0 0 10(5) 0 0 3(0) 1(0) 14(5)
[13]0 12(2) 0 0 9(7) 0 0 21(9)
[14]0 9(3) 0 0 1(0) 0 7(2) 17(5)
[15]0 0 5(5) 0 0 0 3(1) 8(6)
[16]0 0 9(4) 8(5) 4(2) 0 0 21(11)
[17]11(7) 0 0 0 9(1) 0 0 20(8)
Total11(7)103(35)38(24)26(16)26(13)16(4)14(4)234(103)
いつもどおり、3時間の参加予定のため、参加時間帯の選定が必要、上の交信局数からいくと、6時から9時が理想だが、起きて準備できた時間から開始して3時間、というのが現実的。なお、1999年は、良いロケーションと良いアンテナ(ローバンドはフルサイズzepp)での参加だったため、あくまで交信局数は参考程度とする。試しに、開始から3時間のデータを抜き出してみる。
bandQSOspointsmultitotal
7MHz 616129
14MHz 141410
21MHz 3 3 3
28MHz 1 1 1
144MHz1313 4
430MHz 1 1 1
合計 9393484,464
データを抜き出している時に、50MHzに出ていなかったことに気付いた。アンテナがなかったのだろうか。
ここで、今回使用予定のアンテナと、1999年のデータから、目標を設定してみることにする。1.9/3.5MHzはロングワイヤを検討中(だがおそらく実現しないだろう)、7MHzはフルサイズ逆V、14〜28MHzはトライバンド3エレ八木、50MHzは5エレ八木、144MHzは9エレ八木スタック、430/1200MHzは地上高が1mもない仮設GP。アンテナだけ考えれば、コンディション次第で1999年程度までは頑張れそうな気がする。ただ、ロケーションの分を差っ引かないといけないので、一応1割減と見積もってみる。
QSOs:93×0.9=83.7≒84
multi:48×0.9=43.7≒44
total:84×44=3,696
これを目標スコアとしてみる。

8月31日(火)
1.9/3.5MHzのアンテナ考。確か、実家にFC-40があったはず、ロングワイヤが展開できないだろうか。というわけで、FC-40について、ネットで調べてみる。20m以上のワイヤを接続すれば、1.9MHzにも出られるらしい。問題は「20m以上のワイヤ」があるかどうか。仙台にいる頃、仕事関係筋から入手したワイヤがあるので使ってみたいが、長さが足りるだろうか。次に実家へ行ったら確認。FC-40のグランドは多分大丈夫、タワーに落とすか、アース棒を打ち込めば良いと思う。

9月1日(水)
ロギングソフトの設定。コンテスト定義をXPO記念に設定、周波数モードボタンをCW/SSB/FMの1.9/3.5/7/14/21/28/50/144/430/1200MHzに一応設定、送信ナンバセットを全周波数19に設定、点数セットの目標点数を3,696に設定、コンテスト終了時刻を2010/9/20 9:00に一応設定。
FC-40再考。ネットで調べてみると、コントロールのみ対応リグから行い、送受信は、同軸切替した別のリグ、という使い方をしている局がいた(ATTやIPOやフィルタ類をフル活用、チューン周波数と運用周波数を多少ずらすだけでも結構効果があるらしい)。これが可能なら、FC-40使用時のローバンド運用が、それなりにちゃんとした固定機でできる。同軸切替が多少面倒だが、これならHF/50MHzをリグ1台でカバーできる。父が使っているアンテナ切替の設定を変える必要があると思うので、コンテスト終了後、元の状態に戻せるよう、現状をメモしておく必要がある。
問題はV/UHF、FT-736MXは、144MHzの出力が25Wのため、50W出そうと思ったら、FT-897Mを使わざるを得ない。FC-40のコントロール用に使うリグをメインのリグにも使いまわすのは、操作が煩雑になりそうだが、しょうがない。430/1200MHzのGPは、余力があれば、古いタワーにあがっているラジオ用のアンテナのポールのトップにあげる。余力がなければ、現状のフェンス仮設でも、いたしかたない。結果的に、リグが3台になるが、受信をどうしようか。その前に、FT-736MXが、FT-2000Mから随分離れたところに置いてあるので、まずセッティングの変更からしなければ。3台同時受信は、FT-736MXにイヤフォンを接続しておき、それを片耳に装着した状態で、他のリグを同時受信しているヘッドフォンを装着するか?(装着感と音量の差で、耳がやられそう) それとも、いっそのこと、ヘッドフォンやイヤフォンなしで、それぞれのリグの音を聞くか? 信号の弱い局との交信などの時のために、ヘッドフォンを一応傍らに置いておけば大丈夫…?(音量を上げれば、何とかなるような気もするが、ヘッドフォンやイヤフォンを使っていないと、Phoneの送信時、別のリグの音がバックノイズとして入るのが嫌) あるいは、430/1200MHzはアンテナがしょぼいから、切り捨ててしまい、FT-2000MとFT-897Mの2台で運用するか?

9月2日(木)
1.9/3.5MHzのアンテナ再考。そもそも、1.9MHzが朝まで開けているのだろうか。3.5MHzは、バンザイアンテナ(V型ダイポールのことだと思う)がある、と父が言っていた。3.5/7MHzのダイポールも、確か車庫に転がっていた。1.9MHzは諦め、3.5MHzに出るだけだったら、苦労してロングワイヤの調整をするよりは、既製品を使ったほうが楽なのでは。
ネットで1.9MHzのコンディションを調べてみた。やはり、昼間は何も聞こえず、日没の1〜2時間前から、国内中距離の局がかすかに聞こえるようになり、次第に広い範囲が強く入感するようになるらしい。9/20の日没予定時間を調べてみると、17:54らしい、もし、1.9MHzも運用しようとするなら、15時から18時の参加も検討か?(1999年の時間ごとの交信局数を見ても、意外と局数が伸びている時間帯) ちなみに、休日には早朝にも何局か出ているとのこと、6時台を早朝ととらえるかどうか微妙ではあるが、1局1マルチでも交信できればOKか? また、磁気嵐が発生すると、1.9MHzは全く使えなくなる模様。地磁気活動チャートを見てみると、9/20の予想(27日周期で勝手に予想)は、地磁気K指数が2〜4。今年5月からの傾向としては、減少に向かっている途中なので、悪くはないと予想される。

9月3日(金)
430/1200MHzのアンテナ再考。トリプルバンドGPのため、スマートに使おうと思ったら、少なくともデュプレクサが必要。バンドQSYのたびに、ケーブル差し替えは面倒だし、コネクタにも負担が大きい。買うなら金を出す、と父が言っていたような気がするが、どうだったか記憶が定かではない。一応、ネットで価格を調べてみる。コメット CF-413 Bタイプ 定価\6,930(オークション(中古)\2,900くらい、新品値引販売\5,540くらい) といったところか。

9月7日(火)
ロングワイヤ考。シャックに近いところにFC-40を仮設し、シャックの外壁と古いタワーとクランクアップタワーにガイシ取り付け。ワイヤを、FC-40→古いタワー→クランクアップタワー→近くの橋の欄干辺り、と展開すれば、30mくらいはかせげるのでは。問題は、それに見合うワイヤがあるかどうか。

9月10日(金)
実家の父に、念のため、XPOコンテストでシャックを借りる旨の連絡、OKとのこと。デュプレクサについて訊いてみたが、1200MHzは運用していないから、今はとりたてて必要ないとのこと。

9月17日(金)
設備等の最終検討。結局、8月のお盆が明けてからの週末、全く実家へ行かなかったので、アンテナ等の準備ができなかった。明日、少し実家へ行くかも知れないので、その分を若干考慮に入れて、参加設備等の検討。
1.9MHz:現状は、諦める(おそらくロングワイヤーを展開するのは無理)
3.5MHz:OUTbackerが仮設できれば、それを使用、リグはFT-897M
7MHz:既設の逆V、リグはFT-2000M
14〜28MHz:既設トライバンダー、リグはFT-2000M
50MHz:既設5エレ八木、リグはFT-2000M
144MHz:既設9x2八木、リグはFT-897M
430MHz:フェンスに仮設のGP、可能であれば、古いタワーに上げなおす、リグはFT-897M
1200MHz:現状は、諦める(デュプレクサがなく、同軸差し替えが面倒、リグのセッティングが面倒)
1.9MHzと1200MHzは、準備の時間がないのと、局数がそれほど期待できないバンドにまで手が回せないため、しょうがない。3.5MHzと430MHzも、あまり局数が期待できないため、それほど力を入れない。FT-2000Mのアンテナ切替は迷うところ、7MHzをメインにするのであれば、トライバンダーと50MHzの同軸切り替え器使用が妥当だろう。144MHzと430MHzにも、同軸切り替え器が必要、実家にもう1つあっただろうか、なければ430MHzも諦める。ヘッドフォンは、自作切り替え器を使用して、FT-2000MとFT-897Mに接続。パドルは、実家に置きっぱなしのGHD GM707を使用、リグへの接続は、2台のリグからケーブルを延ばし、手元でその都度差し替え。
FT-2000Mについて、デュアル受信ができると聞いたことがあるので、ネットを調べてみた。取扱説明書のPDFを見つけたので確認してみる。確かに、「DUAL受信」という機能があるが、同一バンドパス内でないと、Sub VFO-Bを良好に受信できない、とある。つまり、7MHzと50MHzを同時受信しようとしても、サブの受信感度は悪い、ということ(と理解した)。であれば、どこかで見た、同一バンド内のPhoneとCWを同時に受信する、という使い方をすれば良い。ステレオヘッドフォンを使えば、左右独立してVFO-A/Bが聞けるらしい(ただし、メニューモード「091 rout HEADPHN」の確認が必要)から、この機能を使う時は、自作切替器をFT-2000Mのみにすれば良い。また、「バンドトラック機能(メニューモード「034 GEnE TRACKING」の設定(bAnd)が必要)」を使うと、VFO-Aのバンド変更に伴い、VFO-Bも同じバンドに変更されるらしい、この機能も便利そう。「バンドトラック機能」の説明のところに、「ワンポイント」として「バンド&周波数トラック機能」についても書かれているが、参照先を見てみると、スプリット運用のための機能っぽいので、これは設定しなくて良いだろう。
その他の便利そうな機能...
・プレイバック機能(P.BACKスイッチを約2秒間押す、もう1度押すと録音停止、もう1度押すと再生)
・ボイスメモリー
・コンテストメモリーキーヤー
...リグにPCが入っているみたい...PCはロギングのみでいいみたい...リグも進化しているのね...これらの便利な機能を、可能な限り試してみたい。
あと、説明書を読んでいて、「ほ〜」と思った機能(今更、も含む)...
・電源投入時、POWERスイッチを短く押すと、スピーカーからの音声出力を3秒間ミュートできる
・メニューモード
- MENUスイッチを短く押して、メインダイアルで変更したい項目へ移動、サブダイアルで設定変更
- 変更反映は、MENUスイッチを約2秒押す(電子音2回)
- 変更取り消しは、MENUスイッチを短く押す
・VFO-BのMODE選択は、Bスイッチを押してスイッチが橙色に点滅中(約5秒間)に選択
・VFO-BのBAND選択も、Bスイッチを押して選択
・VFO-Bツマミ
- 左側点灯中は、VFO-Aの補助機能(GRPはメモリーグループ)
- 右側点灯中は、VFO-Bの機能
・RXインジケータースイッチを押して点滅すると、MUTE
・TXインジケータースイッチを押して赤色に点灯している方(VFO-A/B)が送信周波数
...ローテータコントロール機能の前まで読んで、本日はタイムアップ、また後日、時間を見つけて確認したい。

9月18日(土)
実家へ行き、先月、散らかしっ放しにしていた部屋のケーブルを片付けるついでに、ロングワイヤに使えそうなワイヤの確認。丸めた状態で、直径から円周を計算し、長さを概算してみると、30mくらいはありそう。FC-40が用意できれば、1.9MHzにオンエアできる可能性がでてきた。しかしながら、準備するには時間が少々足らない、今後の課題とする。

9月19日(日)
夜、1時間半くらいかけて、最終準備。FT-897MをFT-2000Mの上に設置、電源コード接続。144/430MHzの同軸切り替え器と、HFハイバンド/50MHzの同軸切り替え器接続。3.5MHz用OUTbackerを、タワーのねもとへマグネット基台とマグネットアースシートで仮設。使用するアンテナの同軸を、とりあえず全てリグに接続。3.5MHzのSWRを測定してみると、アンテナ先端の調整用エレメントの長さが、先月、記念局を運用した時のままでは使い物にならない。アナライザで最良点を探すと、随分低い周波数で合っている。調整用エレメントを一番短くして再測定、それでもバンドの下端より下で合っている。しょうがないので、あとはチューナ任せとする。リグ周りのセッティングに戻って、ヘッドフォンと切替器の接続。リグの設定(プレイバック機能、ボイスメモリ、コンテストメモリーキーヤ、等)。コンテストログの設定(1.9MHzと1200MHzの除外)。これで、一通りOKだと思われるので、仮設の3.5MHzと430MHzのアンテナの同軸を外して、窓の外へ放り出し、戸締り。PCを休止状態にして、明日の朝、すぐに再開できるようにしておく。

コンテスト当日
5時50分に起床、子どもにミルクを飲ませ、6時15分頃にシャックへ。3.5MHzと430MHzのアンテナの同軸を接続し、PCを再開、コンテスト終了時刻を9時15分に設定。

<使用設備>

band Rig Ant 電源 マイク 同軸切替器
3.5MHz VERTEX STANDARD
FT-897M
OUTbacker WL-110 OB8
+
DIAMOND MAT50
VERTEX STANDARD
FP-30A
YAESU
MH-31
-
7MHz YAESU
FT-2000M
7mh Inv. Vee 内蔵 MD-200 -
14-28MHz 16mh 3ele Triband yagi SIGMA ANTENNA
SA-450
50MHz 17mh 5ele yagi
144MHz VERTEX STANDARD
FT-897M
18mh 9x2 yagi VERTEX STANDARD
FP-30A
YAESU
MH-31
DAIWA
CS-201
430MHz 1mh GP

交信局数が0の430MHzも、一応準備をしたので書いてみました。全バンド共通の設備は、以下のとおりです。

・パドル…GHD GM707
・PC…東芝 dynabook SS SX/190NR
・ログ…CTESTWIN(Ver. 3.56)
・ヘッドフォン…サンワサプライ [MM-HS202]+自作切替器

<時間経過に沿った雑感>

06:37〜06:44
まずは、まだ開いていると思われる3.5MHzからスタート(Phoneは飛ばないものと決め付け、CWのみの呼び回りのつもり)。しばらくCWの受信練習をサボっていたから、なかなかコールサインがコピーできない。慣れるまで少し時間がかかった。短縮アンテナでも、そこそこ聞こえるが、呼んでみると、QRZすら返ってこない。どうやら、チューナの動作が怪しいので、色々と試してみる。CQ局のすぐ近くでチューニングし、ゼロインして呼んでみると、一応応答があるらしい。チューニングした周波数からある程度ずれると、使い物にならない? 結局、この時間帯は、3.5MHzで4QSOのみ。以前、コンテストでよく繋がっていた局と交信したが、いつも/1だったのに、今回は固定だった、しかも同じ19。

06:54〜07:55
この時間帯は、ほとんど7MHz CWでのQSO。まだ近場が弱く、遠方の6エリアや8エリアと割と交信できた。FT-2000Mのコンテストメモリキーヤーを使って、CQがワンボタン、これは便利。いつもの3分ルールで、CQをやめたら、すぐにおなじみのコンテスト常連局がほとんど同じ周波数でCQを出し始めた、すかさず交信。耳が慣れるまでは、FT-2000Mの7MHzの受信のみだったヘッドフォンを、慣れてきたところで、切り替え器を使い、FT-897Mも同時受信。07:43に、3.5MHz CWで1QSOできた、意外と遅くまで開いていたようだ。この3.5MHzのQSOのために、CWブレークインを、フルからセミの50msに調整した。フルブレークインでは、頭が欠けて送信されているような気がしたため。ただ、チューンもとりきれてなかったような気がするので、どちらが頭欠けの原因かわからない。他は、144MHz CWで2QSO。

08:01〜08:53
FT-2000MのHFハイバンドと50MHzをメインに、FT-897Mを同時受信。基本的にどちらのリグもS&Pだが、21MHz CWでCQを出してみたら、呼ばれてびっくりした。50MHzで1エリアと2QSO、弱かったから、GWだろう、相手はどんなアンテナとロケなんだろう。50MHz SSBで、ボイスメモリを活用しCQ、ポロポロと呼ばれる。同時受信での交信は、結局144MHzで1QSOに留まった。

08:55〜09:14
〆はFT-2000Mの7MHzをメインにFT-897Mを同時受信。交信済みの局が多くなってきたが、それでも局数を伸ばすにはやっぱり7MHzが良い。CQを出す隙間がなく、S&Pのみだったが、それなりに局数の積み上げができた。とはいえ、この時間になると、遠方は聞こえてこず、割と近場とのQSOにとどまる。同時受信の144MHzは、1QSOのみ。離脱予定時刻3分前、妻が様子を見に来た。9時15分になる2秒前に最後の交信終了、これにて2010年のXPO参加は終わり。

<総括>

<準備段階からの軌跡>の8月27日に書いた目標スコア「3,696」には、残念ながら届かず、76.1%の達成率となりました。7MHzの交信局数が少ないのも痛いですが、HFハイバンドより上の周波数での局数の少なさは、やはりロケによるところが大きいような気がします。HFハイバンドのGWで稼いでいると思われる標高と、都会の利を生かした144MHz、やっぱり某山は良かったなぁ(hi)。今後は、この運用地での結果を参考にする時は、7掛けくらいで見積もらないといけないようです。
その他、細かな点など...
いつも大体そうなんですが、父が途中で様子を見に来るんですね。普段、お互いに無線関係のことを喋る人が近くにいないものだから、ついついコンテストそっちのけで喋ってしまうんですが、今回は、特にそのお喋りで、集中力が欠けていたような気がします。んー、こればっかりは、どうしようもないです。hi
アンテナについて、430MHzは、予想通り全く聞こえませんでした。最低でも、古いタワーの上にあげないと、使い物にならないと思います。3.5MHzについては、考え直す必要があると思います。バンザイアンテナは、ベースローディングの短縮アンテナだからか、調整がクリティカルらしいので、状況はOUTbackerとあまり変わらなさそうです。3.5/7MHzのダイポールは、どちらかのバンドでしか、調整しきれないらしいです。7MHzは逆Vがあるので、3.5MHz用に調整して、適当にあげてみるのが良いかも知れません。また、今回、2個導入した同軸切り替え器ですが、切替操作をよく忘れました。あれ〜、静かだなぁ、と思って確認してみると、別のバンドのアンテナが繋がってたりしました。
XPOコンテストルールによると、「我が国初の 特別記念局 JA3XPO の運用から,今年は40年,このコンテストもちょうど40回目になりますので,次の条件の方々に,特別賞(証)を贈ります。『1つのバンドで異なる40局以上と交信し,書類を提出していただいた局』」とのこと、狙っていなかったのですが、7MHzで条件をクリアできているので、特別賞(証)がいただける模様、ちょっと嬉しいです。ちなみに、最初の特別記念局がJA3XPOだったこと、それを記念してXPOコンテストが始まったことや40年も続いていることなど、規約を読んで、初めて知ったことばかりでした。
CWの運用について、以前も稀にあったような気がしますが、今回、CQを出している時、4エリアの局だったと思いますが、どうやらすぐ近くの別の局を呼んだのを自分と勘違いしてナンバー交換、その後、すぐに自分を呼んできて、ちゃんと交信成立、というのがありました。こちら側に周波数を移動してきてくれたおかげで、交信成立しましたが、逆方向に移動していれば、相手局側ではこちらとの交信記録がなく、虚偽の交信になっていました(笑)。
もう1つCW関係、フルブレークインについて、そういえば昔、スイッチング電源でCWをフルブレークイン運用すると良くない、と聞いたことがありました。FT-897Mの電源はスイッチングなので、CWの頭欠けは、もしかしたら、これが原因かも知れません。機会があれば、電源をトランス式(シリーズ方式)のものにした場合と比べてみたいものです。
FT-2000Mのアンテナ切替の設定について、結局、現状のメモもせず、コンテストが終了してから戻すこともせず、口頭で父に設定を変えた旨伝えただけでした。結果的に、50MHzの設定が変わっただけのようだったので、大したことではなかったようですが…。
FT-2000Mのデュアル受信について、試しに聞いてみましたが、確かに、ステレオヘッドフォンを直接差し込むと、左右独立してVFO-A/Bが聞けました。ただ、自作の切替器、どうやら片耳のラインのみを使用しているようで(大昔に作ったので、回路構成を忘れています)、1台のリグからの入力に切り替えても、片方のVFOの音しか聞こえてきません。メニューモード 091を、Con1かCon2にするか、切替器を作り変えないといけません。
更にFT-2000Mの機能について、プレイバック機能を一応設定していましたが、全く使う余裕がありませんでした。1度、どうしてもCWでのQSOのナンバーが確実なレベルで聞き取れず(何となくは取れていました)、確認のため、ハムログの過去の交信データを見ましたが(受信したナンバーで合っていました)、こういう場面で使うべきなのでしょう。

最後に、交信していただいた局、コンテストを開催していただいている主催者、各氏に感謝いたします。ありがとうございます。そして、いつも運用場所等を快く提供してくれている父、何かと協力してくれている妻と息子に、この場を借りて感謝します。ありがとう。


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