3月のデジ1
2002年3月23日(土)のデジ1
技術科目のデータ通信の技術。
- LANの配線の形態には、バス形、リング形、スター形があり、そのうち、バス形には、集中制御が可能、異常個所の検出が容易、障害の波及度が小、などの特徴がある。
- 1時間当たりのサービス時間Tは、受付メッセージに対する平均サービス時間をH、メッセージの1時間当たりの平均到着数をPとすると、T=H×Pで表される。したがって、T時間分のサービスをN台の端末で対応すると、利用率ηは、η=T/N=(H×P)/Nのようになる。
- バイポーラ信号方式は、"1"を「パルスあり」"0"を「パルスなし」で表現し、"1"のパルスは出現する度にその極性を交互に変化させて送出する方式をとる。プラス電位とマイナス電位が交互に現れるため交流信号の波形に近くなり、低周波と高周波のスペクトルが抑圧される。そのため直流成分がなく、低周波成分が抑制されている。
- OSI参照モデルの階層構成のうち、物理的・電気的条件に関する機能を分担しているのは、最下層の物理層であり、この層における情報授受の単位は、通常「ビット」となっている。
- HDLC手順では、データブロックごとにシーケンス番号が付与されており、送信側からブロックを連続して伝送した後、受信側はどの番号まで正しく受信できたかを通知することにより、誤ったデータブロックを再送することができる。
- 待ち時間をW、平均保留時間をh、出回線数をn、呼量をa、待合せ率をM(0)とすると、W={h/(n-a)}M(0)、この式で呼量(a)が出回線数(n)に近づくと、分母(n-a)が0に近くなり、平均待ち時間(W)は急速に増加する。
- データ通信システムのサービス品質において、信号の伝送速度、伝送遅延などを決定づける条件は、OSI参照モデルの、物理層のプロトコルで規定されている。
- OSI参照モデルにおいて、データリンク層での情報授受の単位は、フレームであり、この層のプロトコルとしては、HDLC手順が使用されている。
- "0"を「電圧なし」、"1"を「負の電圧」に対応させた方式を単流という。パルス長がシンボル間隔と等しく、ビット時間長の間継続してパルスを送出する方式をNRZ(Non Return to Zero)という。
- 交互監視式伝送制御では、相手からの応答信号を待ってから次のデータブロックを送出する。HDLC手順の非同期平衡モードでは、データのブロックに順序番号を付与し、相手の送達確認を待たずに複数のデータブロックを連続して送信できる同時監視式伝送制御が採用されている。
- パルス極性が0と-Eだけの時は単流、Eと0と-Eの時は複流。ビットスロット内で0に戻ればRZ、戻らなければNRZ。
- デジタル信号のベースバンド伝送において、伝送速度を上げていくと、ある速度においてデジタル符号相互間で干渉を与え合いデジタル符号を性格に伝送することができなくなる。この速度をナイキスト速度という。
- フレームリレーでは、光ファイバのように通信品質の高い伝送路を使用することを前提としており、データの到達確認や誤り制御、再送制御を省略し、その分フレームが高速に伝送できるようにしている。
- データ通信の誤り検出方式の一つであるCRC方式では、n次の生成多項式を用いるとき、nビット長のCRC符号を原データに付加する。
- OSI参照モデルでは、二つのシステムの同一層間をプロトコルにより規定しており、システム内の規約を区別する。
- HDLC手順の伝送誤りの検出には、CRC方式が採用されていて、送信側と受信側で同じ生成多項式を用いている。この方式の誤り検出能力は、生成多項式に依存しているといわれる。
- 誤り制御に巡回冗長符号チェック方式が使用されているのはHDLC手順であり、基本形データ伝送制御手順では、必ずしもCRC方式を使用するとは限らず、一般には簡易なパリティチェック等が用いられている。
- 回線使用率をη、回線数をn、呼量をa(=n×η)、平均保留時間をh、待合せ率をM(0)とすると、平均待合せ時間W={h/(n-a)}M(0)=[h/{n-(n×η)}]M(0)=[h/{n(1-η)}]M(0)
- ベースバンド伝送方式において、"1"をパルス有り、"0"をパルス無しで表現し、"1"のパルス有りの極性を交互に(+)と(-)に変化させて送出する伝送路符号形式をバイポーラ方式又はAMI方式という。
- 基本形データ伝送制御手順は、伝送制御キャラクタを使用したブロック単位での伝送制御機能や誤り検出機能をもつ反面、任意の符号形式のデータ伝送には制限がある。
- OSI参照モデルにおいて、通信路を設定するプロトコルは、第3層のネットワーク層の機能の相当する。
- 伝送品質の評価方法として、長時間の測定時間中に伝送された全符号の個数と、その間に誤って受信された符号の個数との割合を示したものを、長時間平均符号誤り率という。
- HDLC手順は、伝送するデータの中にフラグと同じ01111110のビットパターンが存在すると同期がとれなくなるので、データ中に1が5個連続した場合は送信側でダミーの0を挿入して同じビットパターンが現れないようにしている。これにより、HDLC手順では、任意のビットパターンの情報が伝送できる。
- データ伝送において、信号の伝送遅延時間が大きくなると、応答時間が長くなり符号誤り率に変化がなくても、伝送効率が下がったりする場合がある。
- エンベローブ形式は、データ端末からのデータ信号を6ビット単位に区切ったデータビットにFビット(フレームビット)及びSビット(制御ビット)の各1ビットを前後に加えた1+6+1のビット数のブロック単位で構成される。
- OSI参照モデルのデータリンク層においては、順序制御やフロー制御のほか、誤り検出・回復処理をしながら情報転送が行われるが、データリンク層で回復不能な誤りを検出した場合には、データリンク層はその誤りを検出したことをネットワーク層に通知する。
- OSI参照モデルにおける物理層の機能を活用して、通信回線上でビット列の透過的な伝送が可能である。この層に関する規格としては、ITU-T勧告X.24やV.24などがある。
2002年3月17日(日)のデジ1
2001年秋季技術科目のレビュー完成。
2002年3月16日(土)のデジ1
2001年秋季技術科目のレビュー作成。