まじめ(そうな)ページ
一応修了したので、論文の概要なぞ書こうと思います。論文のタイトルは、「地球磁気圏遠傍におけるGEOTAIL衛星の衛星電位と周辺プラズマの粒子密度と温度の関係に関する研究」です。以下、論文の概要をほぼそのまま載せます。
地球磁気圏及び太陽風中でのGEOTAIL衛星の表面から出る光電子電流を、衛星電位と周辺プラズマ密度と温度の実測値から求めた。1993年9月14日から1998年10月31日の約5年間に、地球から太陽方向に約20万[km]から約-134万[km]の位置で、衛星に搭載の電場観測装置EFDと低エネルギー粒子観測装置LEPが取得したデータに基づいて求めた結果、衛星電位が0[V]の時の光電子電流密度は、44±17[μA/m^2]であった。光電子電流密度は、周辺プラズマ電子電流と正味の光電子電流とのつりあいから求めた。この光電子電流密度より求めた光電子温度と光電子密度は、衛星の表面を平面に近似し、衛星電位が0[V]から約5[V]の範囲について正味の光電子電流を衛星電位の指数関数と近似して求めた。
せっかく今まで書いていたので、下に進行状況を付けておきます。
- 1999年2月28日(日)にやったこと
- 光電子電流対衛星電位グラフの指数関数フィッティング。
- 1998年12月17日(木)にやったこと
- n versus sp、orbitグラフの出力。
- 上のグラフを出すプログラムの改良。1ヶ月分をほったらかしでだいたい出力できるように。
- 月曜日にやる修士論文予備審査のリハーサルの資料作りをはじめる。
- 1998年12月9日(水)にやったこと
- プラズマ密度と衛星電位のグラフ、衛星の軌道のグラフをひたすら出す(今日もまた)。
- 1998年12月8日(火)にやったこと
- プラズマ密度と衛星電位のグラフ、衛星の軌道のグラフをひたすら出す(今日も)。
- 1998年12月7日(月)にやったこと
- プラズマ密度と衛星電位のグラフ、衛星の軌道のグラフをひたすら出す。
- 1998年11月16日(月)にやったこと
- MOM_FX_Pで吐き出されるデータのグラフ化プログラムを直す。
- gtlsunにアカウントを作って欲しい、と関係者の方にメールを書く。
- 1998年11月6日(金)にやったこと
- LEP_3Dの色調ヴァージョンアップ完了。学会の中身と直接関係ないんですけど…。
- 電流の平衡条件に、二次電子を入れたのをやってみたが、出る確率をいれてなくてNG。
- 密度と衛星電位のグラフを、EAとSWで分けてプロットしてみた。
- 衛星電位と電流のグラフを、電子温度を直してプロットし直してみた。
- 1998年11月4日(水)にやったこと
- EFDについての論文を読む。参考論文を探す。
- LEP_3Dのチューンナップ。色調のヴァージョンアップをしようと思ったが、できなかったので、製作者にメールを書く。
- 光電子についての論文をちょこっと読む。実験の監督をしながらだったので、全然頭に入らない。
- 1998年10月27日(火)にやったこと
- 東北大学に宇宙科学研究所の向井さんの集中講義を聞きに行く。明日も明後日も。
- 指導教官に説教される。いい加減、自分の仕事をしなければならないことを自覚する。でもウェブサイトの更新をしていたりする。
- 衛星を球で近似した場合の電子とイオンの電流の式と、バイアス電流と光電子電流を一つの式にして、平衡条件から衛星電位を求めようとし始める。
- 1998年10月13日(火)にやったこと
- 今日までに求めておいた、衛星を球で近似した場合の電子電流の式を、指導教官に見てもらう。「いいんじゃない?」と誉められ(?)うれしくなる。
- 温度が重要だと気づき、LEP_3Dでイオンと電子それぞれの温度を見てみる。途中、ワークステーションが止まり、慌てる。
- 1998年10月6日(火)にやったこと
- d/dX(logX)=1/Xのlogが、実は自然対数だと知ってショックを受ける。今まで底は、10だと思ってた…。
- デバイ長が導体球より長い場合についての電位の式を見直す。数学の基本がなってないことに気づき、やはりショックを受ける。
- 1998年10月5日(月)にやったこと
- 研究室の4年生の発表を聴く。
- 真空の誘電率とプラズマ中の誘電率は大体同じなんだ、とあきらめる。
- 1998年9月30日(水)にやったこと
- FEDデータのオリジナルを探す。
- 基本に立ち返り、衛星電位を決める計算方法を考え直す。
- 参考論文に目を通す。