2012年 第15回オール岐阜コンテスト 参加記 (6月9日19時〜22時、10日 7時〜10時 JST 開催)


まともに実家で無線をするのは、去年の鹿児島コンテスト以来、約1年ぶり。久し振りに割りとまともな設備で運用するので、準備に戸惑いましたが、総じて、楽しいコンテストでした。軌跡は、去年の鹿児島コンテスト以降に参加しようと思っていたコンテストの準備がほとんどですが、せっかく書き留めておいたものを消すのがもったいないので、ここに書きました。

<準備段階からの軌跡>

7月27日(水)
CTESTWIN Ver.3.64aが公開されていたので、ダウンロードし、インストール。しかし、本体のバージョンは3.64のまま、定義ファイルのみの更新か?

8月14日(日)
T2FDを張ってみた。7MHzの逆Vと同じマストで逆Vより下、6mHくらいのところに逆V型で。1.9MHzのアンテナは、暇を見てウェブを検索し、クランクアップタワーでもできる「Koori Jack」を張ってみたいなぁと考えていたが、いかんせん時間がない。T2FDだって、無理矢理時間を作って張ったのだから。余裕が出てきたら、タワードライブを考えよう。なお、T2FDは、張っただけで、SWRの測定をしていない。父が、7MHzの運用をしていたからだ。コンテスト当日、確認をしようと思う。使えなかったら、1.9MHzの運用を今回は諦める。

8月15日(月)
CTESTWIN用のパーシャルチェックファイル(KCJ用。この時点では、まだKCJに参加するつもりだった。以下、同様)の作成が完了。正常に読み込めることを確認。ついでに、CTESTWINの設定(KCJ用)もしてしまう。

8月16日(火)
CTESTWINの目標点数(KCJ用)について、以下の過去の結果を参考に検討する。
1995:112x 68= 7,616(8/20 10:16-20:59 他のコンテストやSSBの普通のQSOもしている。1.9MHzにどうやって出たのか、全く覚えていないが、3.5MHzの逆V+チューナで無理矢理出たか? 約10時間参加)
1996:274x119=32,606(8/17 21:00-8/18 20:59 18日の2時台、4-12時台、16時台がすっぽり抜けている 約13時間参加)
2000:150x 79=11,850(8/20 02:32-11:58 4-8時台がすっぽり抜けている 約4時間参加)
2001:367x134=49,178(8/18 21:05-8/19 20:57 19日の1-4時台がすっぽり抜けている 約20時間参加)
2002:119x 45= 5,355(8/18 14:01-20:07 18時台がすっぽり抜けている 約5時間参加)
あまり参考にならない。一応、目標は目標、ということで、100x50=5,000くらいでどうか。

8月19日(金)
コンテスト中に参加記を書くためのメモ帳を探す。時間を一緒に記録してくれる「CintaNotes」というフリーソフトを発見。これは便利そう。早速コンテストで使ってみよう。

8月23日(火)
YO DXに参加すべく、KCJ用に作っていたパーシャルチェックファイルのルーマニアの局(1局だけ、しかもHQ)のマルチを変更し、ウェブサイトで公開されていた2009年のルーマニアの局の結果を追加。CTESTWINで、正常に読み込めることを確認。ついでに、各種設定をする。目標点数は、サッパリ検討がつかないが、DXと10局くらいは交信したい、という希望も込めて、10QSO 20Point 10Multi の 20x10=200くらいでどうだろうか。

9月2日(金)
CTESTWIN Ver.3.65が公開されていたので、ダウンロードし、インストール。起動できることを確認。

12月27日(火)
主に電話の録音用に買ったmicro SD Recorderを、phoneのCQに流用できないか考えてみた。イヤフォン端子をリグのマイク入力に接続し、CQを録音して、再生ボタンを押せば、繰り返しCQが楽になる。ただし、録音されたCQ以外の音声をイヤフォン端子へ出力する、つまり、CQを出していて、応答があった場合の受け答えをするには、レコーダを録音状態にしないといけない。ようするに、録音している声のモニタをイヤフォン端子へ出力できるだけらしい。こりゃ面倒くさい、いちいちそんなことをやってられない。リグのマイク入力に、レコーダのイヤフォン端子からの出力と、ヘッドセットのマイク出力をパラレルで接続したらダメなのかしらん。と、ここで、欲張らないで少し楽する方法を考えた。とりあえず、ヘッドセットでの両手フリー運用は今の段階では諦め、CQの繰り返しを楽にする方法。単純に、レコーダにCQを録音し、レコーダの内蔵スピーカをリグのマイクに近づけ、CQを再生する。呼ばれたら、マイクを使って肉声でQSOする。これで、のどをからしてCQを繰り返す必要がない。ここまで書いて、PCに録音しても、同じことじゃん、と思ったが、スピーカをマイクの近くまで手軽に持っていけるのは、やはりレコーダ。次のコンテストで、試してみよう。
CTESTWIN Ver.3.66が公開されていたので、ダウンロード。

1月22日(日)
CTESTWIN Ver.3.67が公開されていたので、ダウンロード。インストールし、起動できることを確認。

6月8日(金)[コンテスト前日]まで
CTESTWINの新しいバージョンをダウンロード。パーシャルチェック用のファイルを、ハムログから抜粋して作成。一応、目標点数を10,000点にしてみる。その他、CTESTWINの設定。

6月9日(土)[コンテスト当日]開始前まで
タワーをクランクアップ。どの周波数にどのリグを使うか検討、同軸を接続。各周波数、一応SWR確認、SWRメータをつなぐのが面倒なので、リグの内蔵メータで。下から順に確認、長く使ってなかったと思われるFT-100MとFT-736MXは、リセットがかかっているようだ。と、FT-736MXは、1200MHzにバンドチェンジできない。あれ、ユニットが認識されていないのだろうか、そんなことを考えながら、430MHzの送信はできるのだろうか、とやってみたら、どうもできていない、あー、こりゃ故障だわ、と、この時点では、430MHzもFT-100Mでやろうと、同軸切替器で接続。ヘッドフォンの切替器は、FT-100Mにプラグが刺さらず(ジャック周りに余計な凹みがあってよほど細いプラグじゃないと刺さらない)、本体のスピーカから音を拾うことに。CW関係は、リグ4台分のケーブルがなかったが、この時点では、FT-736MXを使わない方針だったので、3本使って切替器を接続、PCをセットアップして、いざ、開始。

<使用設備>

band Ant High Rig Power Supply Tower
3.5MHz V型短縮ダイポール
(Radix[RDL-8000])
19m YAESU
FT-1000MP MARK-V
YAESU
FP-29
FTI[FDX-455JMD]
(VERTEX STANDARD[G-1000DXA]
+ クリエイト[CK46])
7MHz Inv. Vee
(コメット[CWA-7])
9m 旧タワー+パイプ
14/21/28MHz 3ele triband yagi
(ナガラ[HX-330])
16m YAESU
FT-2000M
内蔵 (3.5MHzと同じ)
50MHz 5ele yagi
(クリエイト[CL6A])
17m
144MHz 9×2 yagi
(ナガラ[SS-218])
18m YAESU
FT-100M
第一電波工業
GSV3000
430/1200MHz GP
(コメット[GP-93])
4m YAESU
FT-736MX
内蔵 旧タワー+パイプ

全バンド共通の設備は、以下のとおりです。

・パドル…Bencher JA-1
・メモリキーヤ…Logikey Co. (Idiom Press) Model K-1(PS:REVEX[PQ300]) + AV SELECTOR AV-206 (QiaoHua)
・PC…東芝 dynabook SS SX/190NR
・ロギングソフト…CTESTWIN (Ver. 3.68)
・ヘッドフォン…サンワサプライ [MM-HS202] + 自作切替器
・micro SD Recorder…Logitec [LIC-SR500]

<運用中の雑感>

前半(6月9日19時〜22時)
夜のうちにローバンドを、と思い、1.9MHzから始めることに。T2FDのチューンはとれているようなので、ぐるっと聞いてみる。ボチボチ聞こえるけど、せっかくだからCQを出してみる。数分、全然呼ばれない。しょうがない、CQを出している局を探しに行こう、お、JN2AMD局が強力に入感しているぞ、呼んでみよう…「?」しか返ってこない。挙句、「SRI」を打たれてサヨナラ。あ゛ー、全く飛んでないんだ。この時点で、1.9MHzは諦める。次いで、3.5MHz、CWから、あんまり人がいない、とりあえずCQ。少しだけ呼ばれるも、続かない。SSBへQSY、県内局1局だけ交信して、7MHzへQSY。CWから、県内局のCQが聞こえるので交信、空きを見つけてCQ、結構良いレートで呼ばれる。呼ばれなくなったところでSSBへQSY、CQを出していた県内局1局と交信したあと、空きを見つけてCQ、こちらでもそこそこ呼ばれる。呼ばれなくなったところで14MHzへQSY。14MHzは寂しい感じ、このへんから、ちょっとずつ余裕が出てきて、2バンド同時受信をしてみる。144MHzをサブバンドとして聞いていると、そこそこ聞こえている感じ、そのうちメインバンドに。あとは、50MHzやハイバンドとローバンドを聞いて、CQ出したり、聞こえる局を呼んだり。前半の残り15分になったところで、3.5MHzの局数が寂しかったので、SSBでCQ、ちょっとだけ局数上積み。これで、前半終了。この時点で、既に目標点数を超えていた。

後半前の準備
気付いて良かったー。送信不能だと思われたFT-736MX、サテライト用のスイッチが、中途半端な位置で止まっていて、動作不良なだけだった。完全に、自分の確認不足。これにより、同軸切替器でFT-100Mに接続していた430MHzのケーブルを戻した。CW用のケーブルが足らなくなるが、FT-100Mと共用で、差し替えることで対応。あと、使うかどうかわからないが、micro SD Recorderに、CQボイスを録音。さーて後半、どう組み立てようかな。

後半(6月10日7時〜10時)
とりあえず、交信局0の上の周波数から、1200MHz FMでCQを出してみるが、応答無し。せっかく録音したので、レコーダとリグのVOXで延々とCQを出してみた。その合間に、7MHzで県内局を拾う。メインを50MHzにQSY、1局拾い、サブを430MHzへ。FMで移動局が聞こえたのでQSO、50MHzと430MHzで何局か交信後、144MHzへQSY。CWで数局、その後、7MHz SSBへ。そこそこのペースで呼ばれるが、続かない。CWでもCQを出した後、ハイバンドへ、21MHz CWが賑やか、CQを出すと、入れ食い状態。高レートでのQSOは、楽しい。呼ばれなくなってきたところで、7MHzや144MHzをつまみ食い。28MHzにQSY、こちらもそこそこのコンディション、まぁまぁ呼ばれる。サブの1200MHz FMで、県内局入感、ようやく1局交信できた。その後、14MHzにQSY、21MHzほどではなかったが、まぁ呼ばれる。50MHzの局数を伸ばしたかったので、サブとして聞きながら、7MHz CWで終了5分前からCQ、ぱっとしない、最後は50MHzメインで呼びに回り、終了。

<総括>

終ってみれば、まぁまぁの結果でした。最終的には、目標の369.4%の得点となり、読みが甘々だったことがわかります。まぁ、目標点数は、ほとんど意識せず運用してましたけどね。ハムログから抜粋したパーシャルチェック用のファイルは、今回も役に立ちました。本来は、交信中にナンバーをきちっと確認するのが正しいのでしょうけど、時間をかけず、その場で合っているか確認したい、という気持ちもありますので。そうそう、コンテスト中のメモ帳「CintaNotes」は、残念ながら、起動すらしませんでした。メモとっている時間があるくらいだったら、CQ出してた方が良い、との判断です。今回は、岐阜県が主役で、呼ばれる側だったからそうなったのかも知れません。のんびり参加できるコンテストだったら、使ってみたいと思います。あと、設備面では、1.9MHzのアンテナを考えないといけないですねぇ。非同調だから、地上高低すぎだから、障害物が多すぎだから、色々要因はあると思いますが、とりあえず、同調型にはしたいですねぇ。父の車が入っている車庫に、3.5/7MHzのダイポールが眠っているので、それにエレメントを追加してみたいんですが、いつになることやら。あとは、CW用のケーブル、切替器からリグまでのケーブルを、もう1本作りたいです。それから、PhoneでのCQ、SDレコーダをとりあえず使ってみましたが、せっかくのレコーダなので、これは、交信を録音するのに使いたい、そうなると、別の音源が必要、やっぱり、PCに録音して、外部スピーカを使ってマイクに拾わせる、ということを試してみたいですねぇ。何かと欲が出てきますが、子供が小さいうちは、ちょっと実現しそうもありません。まぁ、のんびりと。

最後に、交信していただいた局、コンテストを開催していただいている主催者、各氏に感謝いたします。ありがとうございます。そして、いつも運用場所等を快く提供してくれている父、美味しい食事を提供してくれる母、何かと協力してくれている妻と息子に、この場を借りて感謝します。ありがとう。(2012.6.21 記)


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