2010年 第27回KCWA CWコンテスト参加記 (12月5日10時〜20時開催)


「月イチ無線」第7弾、今月はめぼしいコンテストがKCWAくらいしかなく(失礼)、参加することにしました。10時からコンテスト開始でしたが、ちょうど子どもの離乳食と授乳の時間にあたり、参戦時間をずらしての参加となり、昼食と夕食をはさんだ結果、連続した3時間の参加はいつもどおり無理でした。しかしながら、総参加時間としては、大体3時間確保でき、かなり楽しめました。今回は、真面目にパーシャルチェック用ファイルを作成してみました。また、今回も、過去の参加実績から、目標スコアを設定してみました。

<準備段階からの軌跡>

11月14日(日)
KCWA参加予定を実家に伝える。

11月15日(月)
JN2AMD局のウェブサイトから、USB2RIGの関連ページをダウンロード。ステレオプラグとD-SUB 9ピンの接続と、ジャンパ設定の参考用。ドライバもダウンロード。確か、以前、一度試したことがあったような記憶があるので、ただ接続するだけで使える可能性はある。ただし、ドライバのバージョンは上がっているような気がする。

11月17日(水)
規約確認。午前中1.5時間と午後1.5時間くらいの参加が妥当だろう。

11月28日(日)
実家へ行く機会があったので、3.5MHzのV型短縮ダイポール(Radix RDL-8000)を思いつきでタワーにあげてみた。胴綱も荷篭も無しで、1人で5往復くらい。クランクダウンした状態でも、タワートップはやっぱり高い。恐怖はあまり感じないが、風にあおられて、エレメントを取り付けるのに少し苦労した。50MHzの5エレのクロスマウントに乗っかり、バラン付マウントセットを取り付け、タワーを降りて登ってを繰り返し、エレメントを1本ずつ取り付け。3段目のエレメント長の調整は、とりあえず、父がマークしたと思われる「30〜45(kHzだと思う)」のラインより3つ伸ばした状態のライン(多分1つのラインが1cmだと思う、面倒なので測定せず)に設定。CW用に調整するつもりだったので、これくらいで様子見。結構てこずったのは、ケーブル処理。既設の8D-2Wに沿わせるだけといっても、片手しか使えない状態での固定は大変(だったら胴綱つけろよ、って話ではあるが)。結局、帰る時間が近付いていたので、最低限必要な部分だけをビニルテープで止めて、本日の作業は終了。ちなみに、だいぶ前に購入したT2FDについてきた30mの5D-2Vを使ったのだが、長さが足りず中継した。HFローバンドなので、ロスはあまり気にしてはいないが、クランクアップは意外と長さがいるのね、ということを再認識した(タワーを建てた時の記憶が全くないので、ケーブル長の概算ができなかった)。一応SWRくらいは測定しておかないと、と思い、確認してみると、3.512MHzくらいで約1.2。3.5375MHzで最良というラインより3cm長くしたので、説明書的には3.527MHzくらいが最良点だが、クランクダウンした状態での測定(多分地上高10mもない)なので、だいぶ下に引っ張られている可能性がある。時間がなかったので、フルアップした状態での測定はしていないが、多少は最良点が上になるだろう。そうなれば、CWで使う分には問題ない調整だと思われる。週末のコンテストで、使う機会があれば、確認してみたい(あと、ケーブル処理も忘れずに)。それにしても、さすが短縮アンテナ、仕様書通りの狭帯域である。形どおりのV特性(hi)。

11月29日(月)
昨日のアンテナ作業の後遺症、筋肉痛。久し振りに、身体を動かしたことが原因の痛みを感じた。それはさておき、CTESTWIN用のパーシャルチェックファイルを作成するため、先月参加したコンテストから2003年のオールJAコンテストあたりまでTurbo HAMLOGのデータを見直した(QTH[Code]とNameの無駄な重複を避けるため、分かる範囲で同じデータは極力同じ情報とした)ので、CSVファイルに吐き出し、KCWA用に加工してみた。まず、コールサインとCodeとNameの列のみ残し、あとの列は削除。この状態で、行の内容が全く同じQSOを削除(2010年全市全郡コンテストの10/8を参照)。次に、Codeでソート。Codeが01あるいは空白のデータとDXのデータは、マルチとして使えないので、その行は削除。おっと、電車を降りる駅に着いてしまったので、続きは明日。

11月30日(火)
昨日の続き。北海道は後回しにして、とりあえず02から都府県支庁略称に変換していく。LEFT関数で、Codeの先頭から2文字を切り出し、IF関数で条件設定して、2桁の数字から都府県支庁略称に変換する。おっと、もともと支庁番号でCodeを入力してある行は、それだけで変換しないと。あと、うっかり10で変換してしまうと、貴重な小笠原マルチもTKになってしまう。ちなみに、南鳥島は、DXのコードで入力してあったようで、最初の段階でデータを消してしまっていたようだ。Turbo HAMLOGから2QSOのみだが、抽出して追加した。都府県支庁略称に変換中、気付いたところを直しつつ、47まで完了。残るは北海道、ここでも、変換に注意が必要、まず札幌市の区から変換。続いて、郡、降りる駅に着いたのでABまでで今日は終わり、続きは明日。

12月1日(水)
昨日の続き。ABから。OMの郡まで終ったところで、消滅郡がないかチェック。1件だけあったので、現在のCodeに変更した。そして、最後、SYからOMの市の変換。全部終わったところで、何故か頭の0が消えているCodeがいくつかあったので、それぞれ処理。都府県支庁略称とコールサインをざっとチェックし、変換元のCodeを削除。再度、行の内容が全く同じQSOを削除。それを「KCJ.pck」としてスペース区切りのファイルとして保存、CTESTWINに読み込ませてみた。延べ7,710局のデータベースとして使えそうだ。ついでに、CTESTWINの設定もしてしまう。コンテスト定義を「KCWA CW」、周波数モードボタン設定を、一応「3.5MHz」と「7MHz」の「CW」、送信ナンバセットを「GF」(UrRSTの欄は、自動でシリアルナンバーが入るらしい)、コンテスト終了時刻設定を、仮に「2010/12/5 20:00」、点数セットの目標点数は、あとで目標点数を設定してから。試しに、2006年のデータを、各バンド1局ずつ入力、パーシャルチェックと、各バンドごとのシリアルナンバー設定と、正しい点数計算をしていることを確認。

12月2日(木)
CTESTWINの目標点数設定のため、過去のKCWAの結果を分析してみる。
2006年:12/3 1132-1957(途中約6時間半抜け)[実質2時間程度] OUTbacker(3.5MHz), Inv.V(7MHz)
2000年:12/3 1011-1703(途中約1時間抜け)[実質6時間程度] 短縮ホイップ
今回は、参加予定時間が3時間ということもあり、おそらく日中のみの参加と予想される。となると、7MHzのみになる可能性が高い。それぞれ、7MHzのみのデータを抜き出してみる。
2006年:1132-1253(途中抜けなし)[実質1.5時間程度] 52x28=1,456
2000年:1011-1555(途中約1時間抜け)[実質5時間程度] 84x29=2,436
マルチに関しては、この程度の参加時間では、30弱がmaxっぽい。QSO数については、悩むところ。フル参加(あるいはそれに近い状態)のデータがないので、時間比率による算出が難しい(2つの過去のデータだけでは、時間比率が成り立たない。1.5時間で52局と言うことは、5時間(約3.3倍)で173局交信できることになってしまう。2倍以上の差は、もはや実用的ではない)。中間を取る方法でやってみると、1.5時間と5時間の中間は3.25時間、52局と84局の中間は68局。0.25時間分は、アンテナの差(短縮ホイップとフルサイズ逆V)ということでそのままにすると、68局が目標、妥当な局数のような気がする。というわけで、以下の点数を目標としてみる。
68x29=1,972
これを、CTESTWINの目標点数に設定。
シリアルナンバーの設定を確認するため、Logikey K-1のマニュアルを読んでみる。英語だが、ざっと目をとおすだけでも、何となく言いたいことが分かるのは、今の会社で割と英文に目をとおす機会が多いからか。組み込み関数に色々と種類があり、うまく使うと、かなり楽ができるようだ。CQのループ設定(1回スイッチを押すだけで、キャンセルするまで何もしなくて良い)、関数によるシリアルナンバーのデクリメント(ナンバーを聞きなおされた時に、これを登録してあるスイッチを押すだけでOK、スイッチの組み合わせ押しや、ファンクションモードでのデクリメントをする必要がない)、など。KCWAは、バンドごとのシリアルナンバーなので、K-1をどう使おうかと思っていたが、7MHzのみに絞るのであれば、悩むこともない。よしんば、3.5MHzも運用するにしても、シリアルナンバーの設定をし直せばよいだけである(おそらく3.5MHzを運用するような時間であれば、7MHzに戻ることもないだろうから、再度7MHz用のシリアルナンバーを設定することもないだろう)。
CTESTWINがバージョンアップされていたので、ダウンロード。ただし、自分が参加していないコンテストについてのバグフィックスのようなので、今インストールしてあるものをKCWAでは使用し、コンテスト終了後にバージョンアップ予定。インストールは、古いバージョンをアンインストールしてから、ということらしいので、せっかく設定した内容が消えるのが惜しい、というだけ。

12月3日(金)
ウェブ上に公開されている過去の結果を基に、ちょいと分析。

Year QTH QSO 申告得点 Pts Mlt Final IM UM RR RS MR MS NR NS NF TM WC OF no log Wc%
2006  GF  75    3,300  55  38 2,090  0  0  0  0  0  0  2  2  2  0  0  0    14  0.00
2000  MG 100    4,200  68  34 2,312  3  1  -  -  2  0  1  4  0  1  0  -    21  0.00
Pts 照合後獲得ポイント
Mlt 照合後獲得マルチ
Final 照合確認後の総得点
IM 相手局のコールを自分がミスコピー
UM 自分のコールを相手局がミスコピー
RR 相手局が送信したRSTを自分がミスコピー
RS 自分が送信したRSTを相手局がミスコピー
MR 相手局が送信したQTH略称を自分がミスコピー
MS 自分が送信したQTH略称を相手局がミスコピー
NR 相手局が送信した一連番号を自分がミスコピー
NS 自分が送信した一連番号を相手局がミスコピー
NF QSO記録が相手局のQSOログに該当QSO記録がない
TM QSO時間が相互に10分以上相違している
WC QSOポイントやマルチ計上が重複している
OF コンテストルール失格事項件数
no log QSO相手がログを提出していない
WC% WC÷QSOの百分率(2%を越えたら失格)
6年経つと、多少は成長するということだろうか(hi)。NRが増えているのは気になるが。数字が弱いのは、自覚している。修行が必要。あと、NFは、何が原因だろう。A局とB局が、ほとんど同じ周波数でCQを出しているが、お互いコンディションの関係でほとんど聞こえない。C局には、A局が強く聞こえていて、B局はほとんど聞こえない。C局がA局を呼んで交信したつもりが、B局にも実は聞こえていて、B局側でも、C局と交信したと記録される。しかし、C局ではB局と交信したという自覚はない。C局は、まったく同じタイミング、同じ周波数で、2局と交信したことになってしまったわけだが、C局側としては、A局と交信した記録のみ残る。B局には、C局と交信した記録のみが残る。考え付くのは、これくらい。防ぎようがない場合が多いだろうが、酷くグチャグチャになっているところに手を出すのをやめれば、多少は防止策になるかも。
夜、実家へ持っていくものを用意。必要なものは、既に大体置かせてもらっているが、他に必要そうなケーブルなど。

12月4日(土)
今回のコンテストには関係ないが、FT-736MXのCW送信について確認してみる。パドルを直接つないで送信すると問題ないように思われる(以前は、これもおかしかったように記憶しているが、今回は大丈夫そう)。メモリキーヤーを使って送信したら、立ち上がりがおかしい感じがする(以前と同じような症状)。電源をトランス式にしてみても、症状は同じだった。どうやら、FT-736MXとメモリキーヤーの相性のようだ。今後、FT-736MXについては、PCからのキーイングにするか(パドルをどうするかの問題があるが)。そうすれば、メモリキーヤー用のセレクタは3回路でOK、4回路は、マイクの切替にでも使うか(構想だけで、全くもって実現のめどはない)。ちなみに、メモリキーヤーのバックアップ用電池(006P)が外れかけていて、リセット時に鳴らす「OK」を出しまくっていたらしい。申し訳ない。電池スナップのハトメをしめて、電池を接続、今度は大丈夫そう。

コンテスト当日
クランクアップタワーを伸ばしながら、3.5MHzのアンテナの同軸処理。5D-2Vだけにテンションがかかる部分が出てきて、仮止めしてあったビニルテープを2ヵ所外した。インシュロックタイを持ってきたので、あとできちんと処理しなければ。フルアップして、3.5MHzのV型短縮ダイポールのSWRを測定。フルダウン時とほとんど特性は変わらず。いずれエレメントを短く調整しなければ。続いて、リグ・アンテナのセッティング、一応3.5MHzのアンテナも接続。この頃、既にコンテストは始まっており、ざっと聞いてみたが、コンテストステーションは、2局しか聞こえなかった。時間も時間だからしょうがないか、それとも短縮アンテナだからか。7MHzは割と聞こえるが、思ったほどにぎわっていないように感じる。さらにCW関係の接続。アパートから持ってきたRCA-ステレオプラグのケーブルは、昨日試した時に短点または長点しか出力しないことがわかったので、試験も兼ねてセレクタ経由で接続。問題なく動作しているようだ。メモリキーヤーには、メモリバンクの設定。CQループ(別メモリバンクのコールサインを組み込み関数で参照)、シリアルナンバーを組み込み関数で登録(ギャップ関数を使わないと、都府県支庁略称とシリアルナンバーが続けて送れなかった)、シリアルナンバーをデクリメントする設定、これらを登録したボタンを試しに押してみて、動作確認、大丈夫そうである。最後に、CTESTWINを起動して、事前準備は完了。

<使用設備>

band Ant
3.5MHz 19mh V型短縮ダイポール (Radix[RDL-8000])
(FTI[FDX-455JMD] + VERTEX STANDARD[G-1000DXA] + クリエイト[CK46])
7MHz 7mh Inv. Vee (コメット[CWA-7])

・Rig…YAESU FT-1000MP MARK-V
・電源…YAESU FP-29
・パドル…Bencher JA-1
・メモリキーヤー…Logikey Co. (Idiom Press) Model K-1 + AV SELECTOR AV-206 (QiaoHua)
・PC…東芝 dynabook SS SX/190NR
・ロギングソフト…CTESTWIN (Ver. 3.57)
・ヘッドフォン…サンワサプライ [MM-HS202]

<時間経過に沿った雑感>

12時15分 開始
CTESTWINの「コンテスト終了時刻設定」を3時間後の「2010/12/5 15:15」に設定。7MHzのローエッジからS&Pを始める。呼びまわる分には、メモリキーヤーのボタンを押すだけなので楽チン。オマケに、シリアルナンバーまで自動でカウントアップしてくれる。便利便利。

12時30分頃〜
運良く 7.01515MHz 辺りの混信が少なかったので、CQを出してみる。思いのほか呼ばれ、焦ってメモリキーヤーのボタンを押すのを忘れる。シリアルナンバーがカウントアップされず、008から020までは手打ちでナンバーを送った。呼ばれなくなったところでナンバー修正、まだ使い慣れていないため、マニュアルを見ながらの作業。基本的な機能は覚えておかないと、いざという時、せっかくの便利な機能が使えない。出だしはそこそこ呼ばれたが、あまり続かない。コンディションがイマイチなのか、確かに相手局の信号も弱いような気がする。というか、不安定なのか、呼ばれる時は一気に呼ばれる(といってもせいぜい3局くらい)。

13時16分頃
コンディションが良くなったのか、下にいるCQステーションのQRMがきつくなった。50Hzアップ、しばらくCQを出すが、まだきつい、もう50Hzアップ。これでとりあえず大丈夫そう、CQを続ける。

13時22分頃
やはりコンディションに波があるようだ。呼ばれなくなったと思ったら、8エリアから呼ばれた。短い周期で状態が変わっているような気がする。

13時26分頃
また呼ばれなくなった。全体的にノイズレベルも落ちているような気がする。本当にコンディションの移り変わりが激しい。

13時31分頃
もう1回CQを出して呼ばれなかったら、一旦休憩しよう、とCQを出したら呼ばれなかったので、QRX、空腹のため昼食をとることにする。ここまで 64局 26マルチ 1,664点 (84.4%)、残り1時間42分でこのスコアだったら万々歳。

17時過ぎ
昼食だけのつもりが、子どものマンマ、買い物などを済ませたので、復帰がこの時間。CTESTWINの「コンテスト終了時刻設定」を1時間42分後の「2010/12/5 18:42」に設定。3.5MHzを聞いてみる。思ったより聞こえる。短縮アンテナがどれくらい実用的なのか、試し打ちの意味も含め、ここからは3.5MHzを運用。メモリキーヤーのシリアルナンバーを001にセット。とりあえずS&P、一応とってもらえているようだ。ただ、周波数がずれていたのか、愛知県の局にとってもらえなかった(こちらにも弱く入感していたが)。

17時13分
1時間28分残して、目標スコアを達成(103.4%)。またもや実情と合わない目標スコアだったか? その後もS&P、たまに呼び負ける。同時に呼んだ局のパワーもアンテナのわからないから、一概には言えないが。その証拠に、たまに呼び勝つことがある。

17時32分
ハイエッジまでS&Pが終った。CQを出すような隙間がなかった。再度、ローエッジからS&Pをしてみる。

17時42分〜
3.51763MHz 辺りの混信が少なかったのでCQを出してみる。パラパラと呼ばれる。コンテストナンバーを再送信している時に、メモリキーヤーのシリアルナンバーのデクリメントがうまくいっていないような気がして、手打ちをした。026を送っているつもりが、025と送っていたような気がする。次の027はナンバー手打ち、028でメモリキーヤーのシリアルナンバー再設定。

17時46分頃
目標スコアの200%を超えた。やはり読みが適切ではなかった。

17時48分頃
コンディションが落ちたような気がする。と思っていたら、呼ばれる。変なコンディションである。

17時52分頃
またコンディションが落ちたような気がする。と思っていると、また呼ばれる。本当に変なコンディションである。

18時頃
妻が子どもを抱いてシャックにやって来た。お疲れの模様。子どもの世話を代わることにして、CQに応答がないのを確認し、39分残して一旦QRX。

19時25分頃
夕食と子どもの授乳を終え、子どもを寝かしつけてから復帰。CTESTWINの「コンテスト終了時刻設定」を「2010/12/5 20:00」に設定し、運用再開。QRX前までCQを出していた周波数(3.51763MHz)に誰も出ていないようだったので、CQを出してみたが、すぐに酷いQRM (既に交信しているコンテスト常連局だった)、S&Pへ。

19時31分頃
3.52084MHz 辺りの混信が少なかったのでCQを出してみる。呼んできた1局目がQSO B4だった。

19時34分頃〜
割とパラパラと呼ばれる。

19時49分頃
自分で勝手に決めた3分ルール(3分呼ばれなかったらCQを止めてS&Pをする)で、CQを止めようと思ったら呼ばれた。

19時50分頃
アンテナが8の字特性のダイポールなので、一応ローテータを回してみる。西南西よりも西向きから、南西くらいへ。東京の局から呼ばれたので、指向性は関係ないようだ。

19時53分頃
呼ばれなくなった、コンディションが落ちているのか。

19時54分頃
勝手に決めた3分ルールをやぶり、3分以上経ったがCQを出し続けてみた。東京の局に呼ばれた。残り5分を切っているので、そのままCQを出し続けた。

コンテスト終了
シャックに腐るほどある電波時計を見ながら、20時ほんの少し前に、ローテータを元の位置に戻す(こうしないと、クランクダウンした時にHFハイバンドのトライバンダーが7MHzの逆Vに引っかかる)。結局、19時55分に交信した東京の局を最後に、5分間はCQを出しているだけだった。

<総括>

<準備段階からの軌跡>の12月2日に書いた目標スコア「1,972」は、およそ1時間半で達成。最終的には、292.2%の達成率となりました。<時間経過に沿った雑感>でも書いたように、これは明らかに読みが適切ではなかったといわざるを得ません。目標スコアの設定を再考してみます。まず、周波数。3.5MHzが運用できるとは思っていなかったので、この読み違いはある程度しょうがないといえると思います。なので、周波数ごとに見てみます。今回の7MHzのスコアは、64x26=1,664 です。残り1時間42分でこのスコアなので、2006年の約1.5時間参加とほぼ同条件、確かにスコアも似ています。3.5MHzは、というと、2006年は23x16=368(約30分の参加)、2000年は16x13=208(約1時間の参加)、今回は49x25=1,225(約1.5時間の参加)。ここですね、差が出たのは。そもそも、アンテナがまるで違います。今回は、短縮アンテナとはいえ、約19m上げることができたので、その影響は結構あるでしょう。2006年と2000年は、それよりもずっと短い短縮アンテナで、地上高もかなり低かったですから。読もうと思っても、過去の結果から、今回の目標スコア設定は、かなり難易度の高いものでした。というわけで、今後は、アンテナシステムもある程度考慮に入れる必要があります。もちろん、参加周波数によってスコアは大きく変わるので、いくつかパターンを用意するのも手だと思います。ちなみに、ウェブ上に公開されている1999年から2009年の結果の各局の申告得点に、今回の自分の得点を照らし合わせてみると、20位以内には入りそうな感じです。
・その他、細かな点など...
メモリキーヤーについて、組み込み関数で、CQをループさせてみたのですが、キャンセルのためのパドリングをすると、送信してしまいます。相手局のコールサインをコピーする際、「おっ」と思ってしまいます。慣れればどうということないのかも知れませんが、送信しないキャンセル方法が欲しいところです。ちなみに、ループ中に、うっかりパドルに触れてしまい、CQがとまったこともありました。こればっかりは、注意するしかないと思います。あと、ナンバー送信用のボタンを押すのを忘れがちです。特に、CQを出し始めの頃。慣れるのが先か、対策可能な組み込み関数を見つけるのが先か(hi)。組み込み関数といえば、ナンバー再送のために設定したシリアルナンバーデクリメント用の動作が、おかしかったような気がするので、その確認も必要です。それから、ボタンの接触がイマイチです。押しても送信しないことがあるし、逆に、複数回押されたことになっているのか、動作がおかしい時もあります。AUXのモジュラジャックを利用する、という手もありますが、いつものように、工作する時間がなかなか取れません。本体の置き場所の問題もありますが、ボタンを押すのに手を伸ばすのが面倒なので、いずれ検討したいと思います。
CTESTWINについて、今回はパーシャルチェック用のファイルを真面目に作ってみたんですが、結構役に立ちました。たまに都府県支庁略称が違っていることもありましたが、概ね合っていました。ただ、ファイル作成がかなり面倒だったので、次からは、もう少し簡略化を図りたいです。あらかじめ、Turbo HAMLOGのデータを修正しようと思っています。都府県支庁略称を、QTH欄の都道府県名の換わりに入力していけば、データ量としても、ほんの少し削減できて、一石二鳥(笑)。あと、コンテスト終了後に、新しいバージョンをインストールしました。HamlogBackupフォルダと、iniファイルは残るみたいですね。なので、旧バージョンの設定そのままに、新しいバージョンが使えました。ドキュメントにあるとおり、*.pckファイルは消えてましたが。
バンド状況について、夕方の3.5MHzを聞いていて気付きましたが、割と普通のQSOをしている局が聞こえました。和文で交信している局も聞こえました。あと、7MHzも3.5MHzも、滅茶苦茶に混信しているということはあまりなかったように思いますが、近い周波数でCQを出している局がいる時は、適宜APFを使用しました。こうして耳フィルタがどんどん衰えていく(hihi)。
QSOについて、今回のコンテストで、CQを出している時に、既に交信しているはず、と記憶している局から呼ばれて入力してみると、1stだった、ということが何回かありました。なんだか不思議な感覚でした。似たようなコールサインの局が結構いるということでしょうか。それとも、S&P中に呼んだけどとってもらえず、なんとなくコールサインを覚えている局が、CQに応答してくれているのでしょうか。あるいは、7MHzで交信した局と3.5MHzでも交信した時に、パーシャルチェックをよく確認していなかっただけでしょうか。
減点について、このコンテストは、相手局の書類提出がなかった場合、その交信は無効になります。更に、書類提出局間でクロスチェックを行い、それぞれの記録が合っていない交信も無効になります。そのためか、交信中にコピーしたナンバーをオウム返ししてくる局がいました。何局かいた中で、自分が送ったナンバーの1番違いを返してきた局がいました。信号が弱かったし、何故か再送するのが非常に面倒くさく感じ、そのまま交信を終えてしまいました。その時は、あぁ、これで1QSO無効だな、と単純に考えていましたが、よくよく考えてみると、自分と交信した相手局の記録も無効になってしまうんですよね、これって。交信相手に迷惑をかけない、という意味でも、今後は、少なくとも分かっている範囲でのリカバリはしたいと思います。
3.5MHzのアンテナについて、聞こえる局とは、一応交信できるようです。短縮といえど、それなりの高さにあげてあれば、まぁ使えるということでしょうか。今回、結局できなかった同軸処理を、次の週末にでもきちんとして、タワーの上げ下げに耐えられるようにしたいと思っています。
CQについて、呼ばれないなぁ、と思いながらループしている時に、大学時代、寝ながらzlogでCQを出していたのを、ふと思い出しました。なんだか懐かしい感覚でした。

最後に、交信していただいた局、コンテストを開催していただいている主催者、各氏に感謝いたします。ありがとうございます。そして、いつも運用場所等を快く提供してくれている父、美味しい食事を提供してくれる母、何かと協力してくれている妻と息子に、この場を借りて感謝します。ありがとう。(2010.12.8 記)


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