2010年 第40回 6m AND DOWN コンテスト参加記 (7月3日21時〜4日15時開催)


先月のオール岐阜コンテストに引き続き、「月イチ無線」第2弾です。フル参加は、到底無理なので、オール岐阜コンテストの参加時間と同じ3時間だけの参加、と自分の中で決めて、挑みました。結果的には、参戦早々、赤ちゃんの世話で30分弱抜けましたが、まぁ、いいんじゃないでしょうか。「目指せ60局!」hi

<準備段階からの軌跡>

6月13日(日)
子どもの世話が楽なことに目をつけた妻曰く「次のお泊り無線はいつ?」と(笑)。7月は、JARL 4大コンテストがあるじゃあないですか、ということで、6m AND DOWNコンテストへの参加を決意。

6月16日(水)
参戦時間を検討するため、Eスポの発生時間を調べる。5月中旬〜8月上旬の11時〜12時、17時〜18時、らしい。コンテスト開催時間を考えると、後者は範囲外、前者に前後1時間プラスして、10時〜13時くらいのスプリント参加が楽しいかも、と目星をつける。

6月20日(日)
実家の父に、コンテストの参加意思を確認。あまり乗り気ではなさそう。2日目の午前中くらいにシャックを使う旨伝えた。

6月21日(月)
何を血迷ったか、CW平文練習用のソフトを探してみる。なかなか良さげなソフトが見つからない。

6月22日火()
CW平文練習用のソフト、CWDXというDOS窓用のソフトを発見。しかし、ビープ音。イヤフォンが使えないと思うので、電車で練習ができない。

7月1日(木)
開催時間が重なっているコンテストのチェック。是非参加しようという魅力的なコンテストは無さそう。

7月3日(土)
夕方、実家に向けてアパート出発。会社から持って帰ってきたステレオヘッドフォンと、自作のヘッドフォン切替器も持参。随分前に作ったものだが、「Rig-1のみ」「右:Rig-1、左:Rig-2」「右:Rig-2、左:Rig-1」「Rig-2のみ」の4パターン(真ん中の2パターンは、あまり意味がないので、3パターンともいう)の切り替えができて、重宝している。今回も先月のコンテストに引き続き、既設以外のアンテナをどうにもできなかったので、アリモノベースでの参加。よって、2バンドでの運用。メインのバンドとサブのバンドをどう使い分けるか、ちょうど良い実験になるかな。

<使用設備>

bandAntRig(全て八重洲、50W out)Power SupplyMic
50MHz 17mh 5ele yagiFT-2000M内蔵MD-200
144MHz18mh 9x2 yagi FT-897M 内蔵MH-31

今回は、クランクアップタワーをフルアップしたので、大体この高さになっているはずです。また、全バンド共通の設備は、以下のとおりです。

・パドル…Bencher JA-1
・PC…東芝 dynabook SS SX/190NR
・ログ…CTESTWIN(Ver. 3.56)
・ヘッドフォン…サンワサプライ [MM-HS202]+自作切替器

<時間経過に沿った雑感>

参戦前の準備(9時半頃〜?)
いくら3時間のスプリント参加と決めていても、既に始まっているコンテストの準備というのは、何となく焦る。リグのセッティングとパドル・ヘッドフォンの接続、PCの起動とCTESTWINの設定、クランクアップタワーのフルアップ、など。先月のオール岐阜コンテストの状態から、リグのバンド情報などはほとんど変わってなかったので、手間取らず、10時前に準備完了。ヘッドフォンから聞こえる音が、あまりにも小さかったので、接触不良か? と思い、プラグをグリグリしてみたが、変わらず。よくよく見たら、ヘッドフォンのコードについているボリュームが絞ってあった...初歩的な...。

参戦〜10時7分頃
ややフライング気味だが、9時59分に50MHzで6エリアと1st QSO。幸先よし? その後、子どもの授乳が終ったかどうか確認に行きながら、50MHzで2局(3エリアと4エリア)、144MHzで1局(2エリア)とQSO。この時間帯は、全てSSBによる交信。ここで、子どもの授乳が終ったので、哺乳瓶洗いQSXが30分弱。

10時35分頃〜10時49分頃
コンテストに復帰。50MHz SSBをメインに右耳ワッチしながら、144MHz SSBを左耳ワッチ。50MHzで8エリアの局が良く聞こえる。この時間帯の5QSOは、全て8エリア。アンテナを北東に向けたため、144MHzで交信した3エリアの局はバックビーム。2エリアの局は、ビーム方向が関係ないくらい強かった。

10時57分頃〜11時14分頃
割と144MHz SSBメインに運用。バックビームで2エリア1局、3エリア3局。8J3SENTO/3と交信できた。50MHz SSBは、相変わらず8エリアが開いており、3局とQSO。JI2ZLX/8と聞いた時は、最初間違いじゃないかと思った(笑)。他、3エリア1局、0エリア1局。0エリアの局は、QRPだったが、丁度ビームが向いていたのだろう、強く入感していた。

11時16分頃〜11時26分頃
今度は、144MHz CWを中心に運用。50MHzで、どうも8エリアが聞こえなくなってきたので、ビームを南西にする。144MHz CWで3QSO、2エリア2局、3エリア1局。50MHz SSBでは、2エリアと3エリアそれぞれ1局ずつQSO。

11時33分頃〜11時54分頃
ヘッドフォンを両耳50MHz CWに切り替え、CQ。波があるが、ボチボチ呼ばれる。約1分1局ペース。2エリアから6エリアの局と交信できた。沖縄の局が呼んできて、まだ開いているのか? と思ったが、Eスポの交信は、この1局のみ。

11時59分頃〜12時12分頃
50MHz SSBを聞きながら、144MHz CWも聞いてみる。50MHzでは、2エリアと3エリアの局と交信。144MHzでは、2エリアから4エリア各1局ずつ交信。やはり、CWは良く飛ぶらしい。

12時13分頃〜12時34分頃
144MHz CWでCQを出してみる。50MHzのように、1分1局ペースというわけにはいかないが、そこそこ良いレート。交信エリアは、2エリアから4エリア。自分ルールで、3分CQを出して応答がなかったら周波数を変える、というのがあるが(笑)、そのちょうど3分で呼んでくださる局がいて、面白い。ちなみに、この時間帯に、唯一のトイレ休憩。水分を摂り過ぎたか。

12時41分頃〜離脱
そろそろ自分の中での終了時間が近付いてきたと思いつつ、とりあえず50MHz SSBでCQ局拾い。その後、144MHz SSBでCQ、1分1局の気持ちよいペース。最後の3分くらい、50MHz SSBでもCQを出してみたが、応答なしだった。

<総括>

最初に書いた「目指せ60局!」は、案外楽にクリア、もう少し上を目指したら、もうちょっと局数が伸びたでしょうか。Eスポの恩恵にもっとあずかれたら、努力次第で100局オーバーも夢ではないでしょう。ちなみに、自分が戦線離脱した13時以降、父が運用していましたが、コンテスト終了の15時まで、8エリアとの交信ができていたようです。んー、時間の選定を誤ったかな?
その他、細かな点など...
アンテナについて、コンテスト前には準備できなかったものの、自分が戦線離脱してから、ちょっとだけ1200MHz用のGPを用意してみました。そもそも、1200MHzモノバンドのGPの動作がおかしいかも知れないので、そのチェック(144/430/1200MHzトライバンドGPとの比較)をするための用意です。フェンスに仮設し、ケーブルを引き回して、あとは父に託しました。どんな結果が出るでしょうか。
CTESTWINについて、前回、1か所だけCWのQSOのRSTが「59」と記録されていた、と書きましたが、原因は自分の操作ミスでした。CWでQSOしたのに、間違ってSSBで登録(この時点でRSTは「59」と記録)、その後、そのQSOをCWに修正したことで、RSTが「59」のままでした。zlogだと、モードを修正すると、RSTも自動でモードに合わせて変更してくれていたので、その感覚で操作していました。クセとは恐ろしいものです。
オペレートについて、CWの受信は、オール岐阜コンテストほど呼ばれるということはなかったのですが、非常に弱い信号あるいはそれほど弱くはないのにノイズに埋もれてしまっている信号を受信しなければならない、ということが何度かあったのが辛かったです。これでは、耳が悪い、と言われても仕方がありません。もっと受信練習が必要です。送信は、うーん、リグ(周波数)によってスピードをちょっと替えているので、バンドチェンジした時に、やたらと打ち間違っていました。統一したほうが良いとは思いますが、144MHzで50MHzと同じスピードで打っても、なんだかなぁ、という感じなので...。
ノイズについて、144MHzは気にならなかったのですが、50MHzが、やたらノイジーでした。リグのフィルタ関係で切れないものか、とちょっといじったりしたのですが、それほど効果なし。根本的な解決ではないので、ノイズ源を特定することが必要です。家の中から発生しているノイズにさいなまれているのであれば、まずはそこから対策するべき。といっても、今の自分には、そんな時間がとれるとは思えず...。
リグの切り替えについて、ヘッドフォンの切替は、久し振りに使ってみましたが、やっぱり楽ですね。とりあえず、しばらくは2台のリグで運用というスタイルにしたいと思っているので、今の切替器で十分です。VFO Bがデュアルワッチできるリグだったら、都合3波ないし4波同時受信できるので、下手にリグを増やすよりは、そっちの技術を磨いたほうが良いかも。パドルの切替器については、以前、リグ4台分のヘッドフォンの切替器を作った時のロータリースイッチがあるので、それを再利用して、暇があったら作ってみたいなぁ、というところです。

最後に、交信していただいた局、コンテストを開催していただいている主催者、各氏に感謝いたします。ありがとうございます。そして、シャックを快く貸してくれた父、何かと協力してくれた妻と息子に、この場を借りて感謝します。ありがとう。


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